中村剛也が復帰即「先頭打者弾」。投手陣も完封リレーで埼玉西武が完勝

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2020.3.3(火) 16:08

埼玉西武ライオンズ・中村剛也選手【撮影:丹羽海凪】
埼玉西武ライオンズ・中村剛也選手【撮影:丹羽海凪】

 3月3日、ナゴヤ球場で行われた中日と埼玉西武のオープン戦は、投打の歯車がかみ合った埼玉西武が6対0で中日に勝利。オープン戦2連戦の初戦をまずは先取する形となった。

 埼玉西武の「1番・指名打者」に座ったのは、この日から実戦復帰となった中村剛也選手。1回表、中日・吉見一起投手の初球、外角高めの直球を捉えると、打球は左翼席に飛び込む先制の「先頭打者本塁打」となった。中村選手は右ふくらはぎ痛で出遅れていたが、今季初実戦で早くも状態の良さを示した。

 一方、埼玉西武の先発のマウンドに上がった高橋光成投手は、140km/h後半の直球とスライダー、フォークを織りまぜる投球を披露。初回に振り逃げで走者を許したが、序盤3イニングで4つの三振を奪う盤石の立ち上がりを見せた。

 4回表、1死から7番・スパンジェンバーグ選手が安打を放つと、続く木村文紀選手の打席で初球からすかさず盗塁成功。追加点のチャンスとしたところで、木村選手が外角に逃げるスライダーを右方向へ運ぶ適時打。続く5回表には、2死1,3塁からのダブルスチールと外崎修汰選手の適時打で2点を追加。これで完全に勢いに乗った打線は、6回表にも愛斗選手の適時打と森友哉選手の押し出し四球でさらに2点を追加し、リードを6点に大きく広げた。

 打線の頼もしい援護を受けた高橋光投手は、試合中盤も安定した投球を見せ、5回無失点、被安打1、6奪三振の完璧な内容で降板し、開幕に向けて順調な仕上がりを見せた。マウンドを引き継いだ伊藤翔投手も2イニングを投げ無失点と好投。8回裏からは齊藤大将投手が2奪三振無失点、9回裏は粟津凱士投手が1死満塁のピンチを背負うも、踏ん張って無失点に抑えて試合終了。試合を通して主導権を渡さなかった埼玉西武が、6対0で快勝した。

 埼玉西武では金子選手、外崎選手、そして川越誠司選手がそれぞれ2安打を放ってアピールに成功。投手陣では高橋光投手の5回無失点の好投を筆頭に、4投手でつなぐ完封リレーを見せた。また、ベテラン・中村剛也選手も慣れない「1番・指名打者」という起用となったが、先頭打者本塁打を放つなど、好材料の多い試合になった。明日の試合も、1つでも多くの収穫が得られるゲームにできるか、注目だ。

  123456789 計
西 100122000 6
中 000000000 0

西 ○高橋光成-伊藤翔-齊藤大将-粟津凱士
中 ●吉見一起-山井大介-又吉克樹-ゴンサレス-岡田俊哉

文・吉田貴

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