50メートル、5秒9。千葉ロッテ・藤岡裕大選手の“アグレッシブ”な走塁に注目せよ!

パ・リーグ インサイト 岩下雄太

2018.3.28(水) 21:16

50メートルを5秒9で駆け抜ける俊足が持ち味

5秒9。

この数字は千葉ロッテのドラフト2位ルーキー・藤岡裕大選手が、一番速かったときの50メートル走のタイムだ。

藤岡裕選手は学生時代から「足は持ち味だと思うので、意識を高くしてやっていました」と走塁を重要視してきた。この走塁意識の高さが、今季から就任した井口資仁監督が掲げる“走塁改革”にピタリとハマった。

藤岡裕選手は、練習試合、オープン戦で武器である俊足を存分に発揮している。2月22日に行われた中日との練習試合では7回、先頭で迎えた第4打席、センター前へヒットを放つと、センターの守備位置が深いとみて一気に二塁へ進塁。3月1日の楽天との練習試合でも、初回の第1打席に、センター前ヒットでセンターがもたつく間に二塁を陥れた。

オープン戦でも素晴らしい走塁を披露

オープン戦が始まってからも、3月3日の北海道日本ハム戦で、5回1死1塁の第3打席、ライト線のヒットで中継に入った二塁手の動きを見て一気に三塁へ(記録は二塁打)。続く中村奨吾選手の浅いセンターへのフライでホームに生還した。

オープン戦最終戦となった25日の中日戦の4回無死走者なしの第2打席、松坂大輔投手からセンター右へヒットを放つと、スピードを緩めることなく二塁に到達。練習試合、オープン戦の数試合だが、すでに素晴らしい走塁を多く披露している。

藤岡裕選手は、「相手の守備位置、スタートの良さ、捕るまでの速さ、右投げ、左投げなのか、走っている中で判断できることもありますし、試合が始まる前から判断できる部分もあります」と説明。

さらに次の塁を狙う上で、常に頭にあるのは“積極的”な姿勢だ。「自分がいけると思ったら積極的に。(二塁へ)いけると思った打球はアウトにならないと思うので、思い切って次の塁を狙えています」と自己分析する。

3月30日に開幕する今季のプロ野球。「まだ緊張はしていないですけど、当日になれば緊張すると思います。一軍で良いスタートが切れるように、1日1日無駄のない日々を送りたいと思います」と話す藤岡裕大選手の“アグレッシブ”な走塁に注目だ。

文・岩下雄太

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パ・リーグ インサイト 岩下雄太

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