
◆パ・リーグ 西武2―1ロッテ(14日・ベルーナドーム)
本拠地の熱気を身にまとい熱投した。西武・平良海馬投手(26)は6回7安打無失点で7勝目。4回を投げ終えて規定投球回に再び到達し、防御率は驚異の0・92で堂々のリーグトップに浮上した。右腕は「(防御率は)そんなに気にしていない」と謙遜したが、前身球団の西鉄で活躍したレジェンド・稲尾和久が1956年にマークした、パ・リーグ記録の防御率1・06を塗り替える可能性まで出てきた。
初回は先頭に四球を与え、自身の暴投もあり無死二塁とするも、後続は断つ。3回は1死三塁、6回は1死一、二塁とピンチを立て続けに背負うも、「配球とか、どこを初球は振ってこないとか、そういうのをちゃんと見てるので」とデータに基づいた投球で要所を締めた。
暑さをものともしなかった。福岡→兵庫→大阪→沖縄→北海道と続いた合計6000キロの長期遠征を終え、約2週間ぶりに本拠地・ベルーナドームに帰還して行われた一戦。湿気がこもりやすい形状も相まって、夏にはサウナと化すこともある同球場。この日も試合前練習が始まった14時時点では、38度と表示される温度計もあるほどだった。だが、南国沖縄の石垣島出身で、前回登板も那覇で行われた7日・楽天戦だった右腕にとって、これくらいの暑さは「大丈夫」。大汗がしたたる中でも、淡々と表情を変えずに投げ抜いた。
チームは7月初の連勝を飾り、首位・ソフトバンクとのゲーム差は3のまま。シーズンは残り57試合。最後に至高の熱気を味わうため、一丸となって食らいつく。(大中 彩未)
記録メモ 平良(西)が6回7安打無失点で今季7勝目。今季14登板で半分となる7度目の無失点試合をマークした。前身球団を含め、7月までに先発で7度の無失点をマークした西武投手は61年の稲尾和久以来65年ぶり2度目だ。防御率はパでトップ(規定以上)の0.92。これまで1リーグでは43年の藤本英雄(巨)が0.73、セでは70年の村山実(神)が0.98で防御率0点台をマークしたことがあるが、パでは56年稲尾和久(西鉄)の1.06が記録。シーズン終了まで0点台をキープすればパでは初の快挙となる。