今季から背番号を『0』に変更したロッテの髙部瑛斗は、対外試合10試合に出場して、打率.286(35-10)、1打点、1四球、5盗塁の成績を残し、オープン戦に限ると打率は.350に跳ね上がる。
髙部は昨季、強く振ることを意識した8月以降の打率は.337をマークした。シーズン終了後の取材では「全てではないと思うんですけど、それによっていいところもたくさんありましたし、強く振ることによって、自分の新しい強みも多少出てきたと思うので、プラスに左右してこれからに繋げられる部分は出ているかなと思います」と振り返った。
新シーズンに向けては去年の夏以降取り組んできた“強く振ること”を継続し、プラスアルファを作っていくイメージなのだろうかーー。
自主トレ期間中には、「そうですね、強く振るというのも色々種類があると思うんですけど、ただ強く振るのではなくて、体をうまく使って結果、打球が強く飛ぶ打ち方を今意識している。体を目一杯使った中で、体を全力で使うのではなく、ベストな力をボールに伝えることを今はやっています」と話していた。
年末年始も自身と向き合い、休まずトレーニングに励んだ。都城春季キャンプでも、その姿勢は変わらない。「疲労はありますけど、疲労してもいい時期なので、怪我をしないように。適度にちゃんと追い込みたいなと思います」と、個別での打ち込みが終わった後、グラウンドで外野でノックを受け、再び室内練習場に戻って打撃練習するなど、ハードな練習を積んだ。
都城春季キャンプ中、気になったのは、打撃練習を見ていると、左肘の使い方が変わったように見えたこと。都城春季キャンプ中に本人に確認すると、「構えるという感覚をやめていて、がちっと構えるよりは遊び心を持って、その時のはまっている感じを大事にしている感じなので、1個1個が違うかもしれないですけど、ちょっとは変わっているかもしれないです」と教えてくれた。
対外試合が始まってからは、昨季までいろんな打順で出場していたが、ここまでスタメン出場した9試合中8試合が1番の打順。今季はシーズン通して上位打線で、チームを引っ張る活躍が期待される。
「覚悟を持ってやらないといけないですし、30代も近くなってきて、自分も結果を残さないといけない時期。本当に結果を出しに行って、結果を出せるように。一流選手に仲間入りするためには、これからの積み上げだと思うので、1年1年、1日1日積みあげたいなと思います」。
チーム、個人で今季どんなシーズンを送りたいか訊くと、「個人としてはNo.1になりたい。球界の中でNo.1になれるならなんだろうと思いながらやっています。やるんだったら1番になりたい気持ちは常にあるので、それはチームも変わらずで。1番を目指して頑張りたいと思います」と決意を述べた。髙部が今季の目標に掲げる“首位打者”、“最多安打”を獲得できるような活躍ができれば、チャンスを多く作ることになる。髙部の出塁がチームの得点に繋がり、そのさきの勝利に結びついてくる。
取材・文=岩下雄太