さらなる飛躍へ。東北楽天・中島大輔は不動のリードオフマンとなれるか

パ・リーグ インサイト

2026.1.5(月) 15:25

東北楽天・中島大輔選手 ※写真は2025シーズンのもの 【写真:球団提供】
東北楽天・中島大輔選手 ※写真は2025シーズンのもの 【写真:球団提供】

2年目は規定打席をクリア

中島大輔選手 年度別打撃成績 ©データスタジアム
中島大輔選手 年度別打撃成績 ©データスタジアム

 2023年ドラフト6位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団した中島大輔選手。俊足を武器にルーキーイヤーから一軍で経験を積むと、2年目はチーム2位タイの124試合に出場して規定打席をクリア。7月以降はリードオフマンとして打線をけん引し、リーグ5位の22盗塁をマークするなど飛躍の1年となった。今回は2024年からの変化に焦点を当て、中島選手の成長と課題を明らかにしていきたい。

苦手の左腕から好成績をマーク

中島大輔選手 対左右投手別打率 ©データスタジアム
中島大輔選手 対左右投手別打率 ©データスタジアム

 2024年との違いでまず注目したいのが、対左右投手別の成績だ。2024年は右投手に対して打率.272を記録した一方で、対左投手では打率1割台と低迷。サウスポーへの対応に課題を残したが、2025年は打率.288と好成績をマーク。対戦投手別では北海道日本ハム・加藤貴之投手から9打数5安打、埼玉西武・菅井信也投手から10打数4安打1本塁打を記録するなど、好相性を見せた。

変化球への対応力が向上

中島大輔選手 対左投手の球種別打率 ©データスタジアム
中島大輔選手 対左投手の球種別打率 ©データスタジアム
中島大輔選手 対左投手の球種別コンタクト率 ©データスタジアム
中島大輔選手 対左投手の球種別コンタクト率 ©データスタジアム

 球種別で見ると、左投手の変化球に対して打率.069だった2024年から一転、2025年は同.313と飛躍的な改善を見せた。コンタクト率は2024年から9.7ポイント上昇し、リーグ平均の72.6%を上回る数字をマーク。2024年に比べて空振りが減少し、変化球への対応力を向上させた。ストレートに対しては打率こそ下がっているものの、こちらも2024年からコンタクト率がアップし、リーグ平均を上回る数値を記録している。2024年のシーズン終了後に本人も変化球への対応力を課題に挙げていたが、2025年は見事な適応を見せたといって良いだろう。

逆方向への打球が急増

中島大輔選手 対左投手の打球方向割合 ©データスタジアム
中島大輔選手 対左投手の打球方向割合 ©データスタジアム

 左投手に対しては、打球方向の傾向も2024年から大きな違いを見せている。2024年は右方向への打球が全体の半数を占めていたが、2025年はその割合が減少し、代わりに左方向が40.2%と大幅に増加。引っ張り傾向のあった2024年から対照的に2025年は逆方向への打球が増え、広角にヒットを打てるようになった。一般的に逆方向へ打球を飛ばすには、ボールをより引きつけて打つ必要がある。ミートポイントを近づけるということは、ボールをより長く見ることにもなり、それが前述したコンタクト率の上昇にもつながっていると考えられる。

2026シーズンに向けて課題も

中島大輔選手 ボールゾーンスイング率 ©データスタジアム
中島大輔選手 ボールゾーンスイング率 ©データスタジアム

 変化球への対応力を向上させた一方で、2026年以降に向けて成長の余地も残している。2025年のボールゾーンスイング率はリーグ平均より高い41.6%を記録しており、これはリーグの規定打席到達者の中で下から2番目の数字だった。チャンスメークの役割が求められるリードオフマンとしては、ヒットが出ないときでもボール球に手を出さず、四球を勝ち取ることが重要な仕事の一つとなる。ボールゾーンスイング率を改善させることでより多くの四球を獲得し、.294にとどまった出塁率を上げていきたいところだ。

 ルーキーイヤーから着実な成長を見せている中島選手。走攻守すべてにおいて高いポテンシャルを備えているだけに、このペースで成長曲線を描けばリーグ屈指の外野手となる日もそう遠くはないだろう。3年目を迎える2026年はどんな活躍を見せてくれるだろうか、背番号32のプレーに期待したい。

※文章、表中の数字はすべて2025年シーズン終了時点

文・データスタジアム

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