東北楽天・浅村栄斗が史上56人目の2000安打達成! その軌跡を動画で辿る

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2025.5.30(金) 17:00

東北楽天ゴールデンイーグルス・浅村栄斗選手 ©パーソル パ・リーグTV
東北楽天ゴールデンイーグルス・浅村栄斗選手 ©パーソル パ・リーグTV

 2025年5月24日、東北楽天の浅村栄斗選手が節目となるプロ野球史上56人目の2000安打を達成した。34歳での達成は史上7番目の年少記録だ。

 プロ17年目となる浅村選手。大阪桐蔭高校を卒業後、ドラフト3位で2009年に埼玉西武に入団し、2019年に東北楽天にFA移籍。東北楽天では2人目の2000安打達成となった。そんな浅村選手の偉業への道のりを振り返る。

代打でのプロ初安打! 通算1500安打には30歳で到達

 浅村選手のプロ初安打は、プロ入り2年目となる2010年3月31日の福岡ソフトバンク戦。8回表に代打で登場すると、左方向に適時二塁打を放ち、初打席で初安打・初打点の成績を残した。

 浅村選手がレギュラーに定着したのは、プロ初打席の翌年、2011年だ。それから6年後の2017年9月28日の対福岡ソフトバンク戦にて、記念すべき1000安打を達成。7回表、2死3塁の場面で左方向へ安打を放ち、打点を記録した。プロ初打席から1000安打達成まで、その存在感、安定感は変わっていないと言えるだろう。

 プロ通算1500安打の記録を達成したのは、2021年6月10日の対中日戦。本拠地・楽天モバイルパーク宮城で3番打者としてスタメン出場し、持ち前の打撃センスを発揮し、1打席目、2打席目ともに左安打を打つ。そして迎えた4打席目に放った右方向への安打が通算1500本目の記念の安打となった。この1500本安打は、プロ野球史上、10番目の若さでの到達となり、浅村選手の卓越した技術を証明している。

二度の打点王にも輝いた! 1000打点目は2打席連続の本塁打

 勝負強い打撃が印象的な浅村選手は、2013年と2018年の2度、打点王に輝いている。通算1000打点を達成したのは、2023年4月18日の対オリックス戦だ。まずは8回表・1死1塁の場面でレフトスタンドに逆転の本塁打を放ち、2点を追加。続く9回表、2死走者なしの場面では、センターバックスクリーンへの本塁打を放った。この2本目の本塁打による打点が、記念すべき通算1000打点目となった。

パ・リーグ最多記録を更新! 1144試合連続出場

 2023年9月14日の5回裏終了の試合成立をもって、浅村選手はパ・リーグ新記録となる連続試合出場数をを1144試合に更新した。この記録は2025年現在も破られていない。埼玉西武に所属していた2015年8月8日から、2019年に東北楽天にFA移籍した後も、約8年間にわたり、シーズン中の試合に連続出場した。シーズンを跨いでの記録ではあるが、大きな怪我をせず、試合に出続けられるようにコンディションを整えることは、プロフェッショナルの凄さをを感じさせる。

記憶に新しい通算300本塁打。チームを救うメモリアル弾

 そして今年2025年4月22日の対北海道日本ハム戦。東北楽天が1点を追う8回表。右方向へのライナー性の打球は本塁打となり、チームは同点に追いついた。さらに、続くフランコ選手も本塁打を放ち、二者連続本塁打で勝ち越しに成功。チームを勝利に導くメモリアルな本塁打となった。

 開幕から間もなく、通算300号本塁打、2000安打という偉大な記録を達成した浅村選手。ベテランの域に入りながらも、そのバットは依然として輝きを放ち続け、今後のさらなる活躍に期待がかかる。

文・波多野アイ

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