
◆オープン戦 日本ハム1-0中日(9日・エスコン)
日本ハムの北山亘基投手(25)が9日、中日とのオープン戦(エスコン)に先発。4回2安打無失点、3奪三振の好投で開幕ローテ入りに当確ランプをともした。最速152キロをマークした直球がさえ、フォーク、カットボールなどの変化球も確認。次回は16日のイースタン・リーグ、ロッテ戦(鎌ケ谷)に登板予定で、順当にいけば開幕3戦目となる30日の西武戦(ベルーナD)に先発する見込みだ。
予定の4回を、北山は危なげなく投げ切った。初回先頭の岡林を全て真っすぐで空振りの3球三振に仕留めると、唯一のピンチだった2回2死一、二塁では宇佐見をフォークで投ゴロ。最速152キロで4回2安打無失点、3奪三振の内容に「テンポよくストライクゾーンで勝負ができて、四球もなくいいテンポで投げられた。対バッターに集中できている」とうなずいた。
開幕ローテ争いに事実上の決着をつけた。加藤投手コーチは「(ローテ有力?)それはそうでしょ。今投げさせてますから、入るもんだと思ってやらせてるんで。後は監督が決めること。順調です」と説明。次回は16日のイースタン・ロッテ戦での登板が決まっていることも明かした。同日のソフトバンクとのオープン戦(ペイペイD)に伊藤が登板するためで、日曜日のローテを維持して30日の西武戦に向かう見込みだ。
プロ4年目を迎えた、新庄監督との“同期生”。ドラフト8位ながらルーキーで開幕投手を務めると、その後は抑えに先発にフル回転し、昨年のプレミア12では侍ジャパンも経験した。「立ち位置はチャレンジしている立場。でもこの3年間、プロでたくさん経験させてもらっているので、もうあとは結果を残すだけ。体だったり技術を積み上げてきている自負はあります」と北山。試行錯誤しながら蓄積してきた力を、開幕から爆発させる。(山口 泰史)
〇…育成右腕の清宮虎が1点差の9回に登板し無失点で締めた。エスコンデビュー戦は「ロッカーではすごい緊張していたけど、マウンドでは意外とそうでもなかった」。共に育成選手として1軍に帯同していた松岡が8日に支配下登録され「先を越された悔しい気持ち。松岡みたいなピッチングをしたら(支配下のチャンスが)ある」と猛アピールを誓った。
〇…吉田は「2番・左翼」で先発出場。4回無死二塁で進塁打となる二ゴロを放ち、決勝点を演出した。6回にはチーム唯一の安打となる左中間フェンス直撃の二塁打。「打席の内容は良かったので継続していくだけ」。前日4打数4安打と大暴れした男が好調を維持している。
〇…福谷は古巣・中日戦で“エスコンデビュー”。「両チームとも温かく迎えてくれて、忘れられない登板になった」と振り返った。1回を無失点に抑えるも2安打、1四球を与えた投球内容に対しては「内容はゴミみたい。しっかり反省します」と神妙だった。