「対戦したいのは清宮幸太郎と中川圭太」前田健太新入団会見一問一答

パ・リーグ インサイト

2025.12.18(木) 17:24

東北楽天ゴールデンイーグルス・前田健太投手 ©パーソル パ・リーグTV
東北楽天ゴールデンイーグルス・前田健太投手 ©パーソル パ・リーグTV

 東北楽天に新加入した前田健太投手(前ヤンキース傘下3A)が16日に入団会見を行った。背番号は「18」を背負う。

 前田健投手は2006年の高校生ドラフト1位で広島に入団。通算9年で218試合に登板して97勝67敗、防御率2.39の好成績を残し、2015年オフにポスティングシステムにより渡米した。

 MLBでは3度の2桁勝利を記録するなど、通算10年で226試合に登板し68勝56敗、防御率4.20の成績、日米通算165勝をマークしている。以下、代表質問の一問一答。


ーー日本球界復帰に対する率直な思い

すごく楽しみです。久しぶりに日本でプレーできるのはすごく楽しみですし、ワクワクしている気持ちが一番強いです。

ーー背番号「18」について

背番号に関しては、イーグルスに入団が決まってから一番僕が悩んだことですね。18番をつけるか、つけるべきではないのか、球団の方とたくさん時間をかけて話し合いながら。やっぱりイーグルスの18番といえば田中将大投手(現巨人)っていうイメージがファンの方にもあると思いますし、球団の方にも強くあると思うので、僕自身その背番号をつけるべきではないのかなと考えてみたりもしました。

僕自身の野球人生でも18番っていうのはとても大事な番号ですけども、ここでつけていいのかすごい悩みました。田中投手のことはすごく尊敬してますし、目指していた選手というか、ずっと背中を追いかけていた選手なので、このチームで18番をつけられることっていうのはすごく光栄なこと。

もしかしたらファンの方のなかには僕が18番をつけることに対して、少し否定的な意見を持っている方もいるとは思います。今すぐではなくても僕自身がこの18番をつけて、野球に取り組む姿勢だったりとか、チームの勝利に全力で戦う姿勢だったりとか、そういうものをグランドで見てもらいながら、少しでも認めてもらえるように全力で頑張っていきたいなと思って18番をつけさせていただきました。

ーー楽天イーグルス入団を決めた時期、決め手は

時期は11月初めぐらいですかね。入団が発表された少し前だと思います。決め手は、FAの選手みんな石井一久GMの言葉でって言うと思うんですけど、僕も多分その一人だと思いますね。石井さんに声をかけていただいて、頑張ろう。このチームで戦おうというふうに決めました。

ーーなにか心を動かされた言葉はありましたか

一番は先発ピッチャーとしてまず評価をしてくれたことが僕自身すごくうれしかったですし、今シーズンもちろん悪い時期もありましたけど、その辺りから時間をかけて修正して最後の方は自信を持ってマウンドに上がることができて、その辺りも石井GMには見てただいてましたし、一緒に頑張ろう、一緒に優勝しようというふうに声かけてただいて、僕のなかですごくこのチームで戦うイメージができたといいますか。このチームで優勝したいなっていうふうに思って決断させていただきました。

ーーどういったことを考えて移籍決断に至ったのか

僕自身すごく間が空いてしまったので、日本球界のことっていうのは、わからないこともたくさんありますし、知っている選手もすごく減ってしまったんですけども、やっぱり勝ちたいっていう思いと、チームが勝つためにその一員として一緒にやらないかというふうに声をかけていいたので、やっぱり選手として、勝つっていうところが一番のモチベーションですし、そのために必要と思われる選手でありたいなってのは常々思っているので、そう思ってもらえたことがすごくうれしかったですね。

ーー楽天イーグルスから声がかかったときの心境

うれしかったです。すごくうれしかったです。

ーー楽天イーグルスはどんな印象

ここ数年4位という順位が続いているとは思うんですけども、投手、野手ともにベテランがいて、すごくいい若手の選手もいると思うので、本当に可能性を秘めているチームだと思いますし、優勝が狙えるチームだと思うので、そのチームの一員に加われたことはすごくうれしいです。

ーーMLBで得た経験をどのように生かしていきたいか

ずっとイーグルスを引っ張ってきた選手たちがたくさんいると思うので、僕自身が先頭に立ってとか、このチームを引っ張って行こうっていうよりも、縁の下の力持ちといいますか、選手たちが困ったときに相談できる相手でありたいなと思いますし、自分の経験を選手に伝えられるような立場でありたいなとは思います。

成績だけに関してはチームを引っ張っていけるような、成績を残せるように努力したいなと思います。たくさん経験してきたので。いろいろアドバイスを求められたり、聞きたいことがあればそれに答えたいなと思います。

ーーアメリカでの10年間で特にどんなことを得られたか

世界は広いなって思いましたね。自分よりすごい選手がたくさんいて、いろいろな国の選手と同じチームでプレーすることによって、文化の違いだったりとか、言語の違いだったりとか、そのなかで同じチームとして戦ってきたので。日本人の素晴らしさだったり、逆にアメリカだったりとか違う国の素晴らしさを自分自身も吸収することができましたし、そういう部分では人として成長できたのかなと思います。

野球に関しては、生き残っていくのがすごく大変な世界だったので、毎年毎年、変化して、挑戦して、成長していかなければ生き残っていけない世界で。野球人としてもレベルアップできたのではないかなと思っています。

ーーこれまで日米通算165勝積み上げてこられました。200勝に向けての思いは

まだ少し遠いので、来年達成できるとかそういう数字ではないので、一つひとつ積み重ねていきたいなと思います。ただこの年齢になってなかなか数字の目標を持つのは難しいと思うんですけど、200勝っていう僕自身モチベーションになるような数字があるので、そこを目指して頑張っていきたいなっていうところはあります。

ーーパ・リーグで対戦してみたい打者は

同級生とか対戦したいなって、セ・リーグ、パ・リーグ問わず思いますが、パ・リーグでいうと、清宮幸太郎選手だったり、PL学園の後輩である中川圭太選手。清宮選手は彼が小学生の時にテレビの番組で対戦したことがあって、もしプロ野球選手になったら対戦しようねみたいな話をしました。彼が実際にプロ野球選手になって、来年から対戦できる機会もあると思うので、そのときの言葉が叶うと思うと少しうれしいなと思います。PL学園の後輩ってのも中川くんしか今(現役に)いなくなってるので、そういう意味でその2人が対戦してみたいかなと思います。

ーーセ・パ交流戦で古巣・広島と対戦する可能性もあるかと思います

難しいですね。なかなか敵っていうふうには思えないかもしれないですけど。イーグルスの一員として勝ちます。

ーーイーグルスファンの方にはどんな姿を見せていきたいか

とにかく良いピッチングを見せたいなと思いますし、チームの勝利のためにマウンドに上がって、投げる試合は必ず勝利に導きたいと思っているので、球場にたくさん来ていただきたいですし、特に前田健太投げる試合は球場に見に行きたい、そう思ってもらえるようなピッチャーになりたいなと思います。

ーー改めて目標と意気込みを最後にお願いいたします

目標はもう日本一です。はい。もうそれしかないと思ってますし、ここ最近4位が続いているのでなんとかクライマックスシリーズっていうふうに思うファンの方だったり選手もいると思いますけど、僕は優勝できると思ってますし、日本一になれると思ってるので、目標は日本一。それだけですね。

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