【パCS】ソフトバンク柳田悠岐がアドレナリン全開「えぐいっすね」決勝3ランで日本シリーズに王手

スポーツ報知

2025.10.17(金) 05:00

8回1死一、二塁、先制3ランを放った柳田悠岐(カメラ・池内 雅彦)

◆2025 パーソル クライマックスシリーズ パ最終ステージ 第2戦 ソフトバンク3―0日本ハム(16日・みずほペイペイドーム)

 体を残した柳田が左翼方向を見上げ、ゆっくり走り出した。球界のトップに君臨した“全盛期”のようなシーンに、球場の歓声は大爆発。8回1死一、二塁で投入された中継ぎの切り札・上原の150キロを打ち砕いた。決勝の先制3ランで日本シリーズに王手。お立ち台で「アドレナリン、マックス!」と叫んだヒーローは「えぐいっすね。アドレナリン出すぎて、バリ疲れています」と汗を拭った。

 23年10月14日の第1S・ロッテ戦(ZOZO)以来のCSでの本塁打は通算10本目。OBの内川に並ぶ歴代最多タイとなった。「意識していました。内川さんと話をしていたので」。第1戦で始球式に登板した先輩との会話で話題になった記録。何よりも「いい場面で出て良かった」とかみしめ、もともとトップの打点も「36」へと更新した。

 右けい骨骨挫傷でシーズンの大半を棒に振った37歳は、今季初のお立ち台だ。「初めまして。柳田でーす」とスタート。「少しでも取り返せるように必死こいて頑張ります」と誓った。4月中旬から9月下旬までの長期離脱だったが「トレーニングだけは一生懸命やった。それで体の状態も良くなっている」と実感。緊迫感たっぷりの舞台で、しっかり存在感を示した。

 レギュラーシーズン最終戦となった5日のロッテ戦(ZOZO)、12日のライブBPで放った本塁打もともに左翼だった。「若い頃、よう打ってた。懐かしいなって感じ」。最近の練習では、バロメーターである左方向への打球を意識して練習。「いろいろ試しながら。つかんではいないけど、だんだんいい感じに」と、さらなる爆発の気配を漂わせた。

 昨年逃した日本一への挑戦権まで、あと1勝。小久保監督は「もう、一気にいきたい」と気を吐いた。チーム最年長はリハビリを振り返り「支えてくれた人のために結果を残す」と改めて感謝。主役の主役らしい輝きで、王者がまた加速した。(安藤 理)

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