
ドジャースの大谷翔平投手が20日、メジャー史上初の「50本塁打&50盗塁」を達成した。日本ハムの投手コーチ時代に大谷を指導したロッテの吉井理人監督は同日、元教え子の快挙に「素晴らしい記録です。今までいなかったんだからすごい。まず(本塁打を)50本も打つことがすごい」と祝福した。
吉井監督は、投手ながらロッキーズ時代の2000年には自身初本塁打&日本人初盗塁をマークしている。当時の“1―1”を振り返り、「ホームランは印象に残っています。三塁(ベース)まで行ったときに涙が出そうになった。ホームランなんて、高校時代からそんな打ってない。『試合を止めて1人で走ってくるって気持ちいいな!』と思いました」と感慨深げ。だが、最後には「でもその試合は、2対1で負けた。8回まで(2失点で)投げたんやで!」と続け、報道陣の笑いを誘った。
日本人初盗塁を成功させたのは同年6月24日、ダイヤモンドバックス戦。5回に、大リーグを代表する左腕ランディー・ジョンソンから右前安打で出塁すると、ヒットエンドランのサインだったが、盗塁が成功した。「3、4番が休養日だったから。点をどうして取ったらいいかと監督が考えたんでしょうね。『エンドランで奇襲作戦!』みたいにやったら、打者が空振りした。そしてキャッチャーのボールがそれてギリギリセーフになった。狙った盗塁ではなくて、びっくりして偶然セーフになった盗塁です。日本人初盗塁は後から知りましたね」と懐かしんだ。
1998~2002年の5年間、メジャーに在籍。当時は本塁打ブームで、M・マグワイア、S・ソーサ、B・ボンズなど、60本塁打以上を打つパワーヒッターに彩られた。大谷のような強打者と対峙する投手心理を問われると、「それは、逃げたいでしょう。ホームラン(を打たれるの)はピッチャーは嫌なんで。だけど、人によってはそういう選手と対戦して打たれてみたいというか、打たれても老後に自慢できそうじゃないですか」と持論を展開。壮絶な本塁打争いを繰り広げる強打者との対戦を振り返り、「僕の場合はあの頃、3人とも対戦して、結局はボンズとソーサには打たれたんですけど、マグワイアには打たれてない。けど、ちょっと後悔がある。(打たれた)記録の中の1つに入りたかったなと言うね(笑い)」と、目を細めた。