
◆パ・リーグ 日本ハム1―3楽天(30日・エスコンフィールド)
2023年のパ・リーグが、新球場「エスコンフィールド北海道」の初公式戦となった日本ハム・楽天戦で先行開幕した。セ、パ両リーグが6球団ずつになった58年以降は初の1試合のみの先行開幕。日本ハムは打線が3安打1得点と奮わず、新本拠初勝利は、1日の2戦目以降に持ち越しとなった。
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思わず、会見場の机に突っ伏した。新球場・エスコンの初戦を飾れなかった新庄監督は「今日の負けは非常に悔しいっすね…。超満員のエスコンで、球場を造ってくれた方の思いも背負って戦ったので」。楽天5投手の継投を打ち崩せず、散発3安打で1得点と沈黙した。
特別な試合だからこそ、打順にメッセージを込めた。2月1日の紅白戦から3番に起用してきた松本剛を先頭打者に起用。「(新球場)開幕戦の1番打者にふさわしいのが、誰なのかということ」と、昨季首位打者をエスコンの“トップバッター”として送り込んだ。
両チームのメンバー表交換は午後4時に行われたが、指揮官がスタメンを決めたのは「午後3時58分」。練習の表情を確認し、昨季から続いたトライアウトの“最終章”として10人を送り込んだ。「選手の緊張した顔を見たら、思わず泣きそうになった」と手塩にかけて育ててきた若手集団が大舞台へ向かう姿に、涙腺が緩んだ。
「負けたらただの1試合で、勝ったら『この1勝は大きい』。次の試合が開幕戦のつもりで」。悔しさを押し殺し、あくまで前向きな“新庄節”で会見を締めくくった。(内田 拓希)