
絶好調の柳田は、構えがいい。スッと立つことができている。シーズン終盤からそんな感じはあったが、とくに今は「けがの功名」かもしれない。(9月30日の楽天戦で)痛めた首を伸ばすようにしている。そのため、真っすぐ、静かに立って、体全体から力みが抜けている。満塁本塁打は低めの変化球。泳がされそうになりつつも、構えから力が入っていない分、体が前に突っ込まず、タメて打つことができた。
ソフトバンクは、優勝を逃したショックを危惧していたが、むしろ、悔しさをバネにできていると感じた。両軍最終戦だった2日は、オリックスが無欲で勝利し、ソフトバンクが重圧に負けた。CS最終ステージは立場が逆になる。優勝アドバンテージ1勝は大きいが、ソフトバンクが攻め、オリックスを受け身に回せば、いい勝負になる。
気がかりな点を挙げると、セットアッパーの藤井。8回、6点リードがありながら、制球がバラつき、フォークも落ちていなかった。1日に西武・山川にサヨナラ本塁打を打たれた精神的な影響か、状態の問題なのか。藤井の投球が最終Sのポイントの一つになりそうだ。(スポーツ報知評論家・安藤 統男)