内川聖一が同点打&勝ち越し弾。福岡ソフトバンクがCSファーストステージ突破

パ・リーグ インサイト

2019.10.7(月) 21:05

福岡ソフトバンクホークス・内川聖一選手(C)パーソル パ・リーグTV
福岡ソフトバンクホークス・内川聖一選手(C)パーソル パ・リーグTV

 10月7日、ヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンクと楽天の「パーソル CS パ」ファーストステージ第3戦は、2対1で福岡ソフトバンクが勝利。一時は先制を許したものの、逆転で手に汗握る接戦を制し、9日より行われるファイナルステージへの進出を決めた。

 序盤は両先発の好投でスコアボードに0が並んだ。福岡ソフトバンクの高橋礼投手は1回表、打撃好調の3番・浅村栄斗選手に対して直球を6球続けて押し込み、内野ゴロに打ち取る。その後も好投し、3イニングを無安打に抑える盤石の立ち上がり。一方楽天の岸孝之投手も伸びのある直球をコーナーに投げ分け、3回までに許した走者は四球の1人のみだった。

 中盤に入ったところで、突如として試合の均衡が破れた。4回表、第2打席に入った浅村選手が内角の直球を捉えると、打球はそのまま右翼席に飛び込む本塁打に。3試合連続となる4号ソロで楽天が先制に成功する。対する福岡ソフトバンクは4回裏、2死1,2塁から内川聖一選手が右方向へ芸術的な流し打ち。2塁走者のデスパイネ選手も激走を見せ、すぐさま1対1の同点に追いついた。

 乱打戦に突入するかに見えた試合だったが、再び緊迫した攻防に。福岡ソフトバンクは6回表、高橋礼投手が四死球から1死1,2塁としたところで、2番手・高橋純平投手へ交代。ブラッシュ選手を併殺打に打ち取り、無失点で切り抜けた。一方の岸投手は中盤に入っても球威が衰えることはなく、6イニングを4安打、6奪三振に抑える。

 勝ち越し点を挙げたのは福岡ソフトバンク。7回裏、楽天の2番手・宋家豪投手が投じた低めの変化球を内川選手が逃さずにジャストミートすると、鋭いライナー性の打球はそのまま左翼席に突き刺さる2号ソロ。同点打に続く勝ち越しの一発で、短期決戦での強さを存分に発揮する結果となった。

 リードを死守したい福岡ソフトバンクは勝利の方程式を展開。8回表をモイネロ投手が3者凡退でつなぐと、9回表は守護神の森唯斗投手が走者を背負いながらも無失点で締め、2対1で試合終了。

 勝利した福岡ソフトバンクは、内川選手の活躍が光った。ペナントレースでは不本意な成績に終わってしまった分、見事に大舞台で本領を発揮している。投手陣も先発の高橋礼投手を筆頭に、得点圏に走者を許しながらも粘りの投球が光った。逆王手をかけられた状態からのファイナルステージ進出。図らずも昨季と同じ状況になったが、勢い十分に埼玉西武の待つメットライフドームに乗り込む。

文・吉田貴

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