9月23日、ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテと北海道日本ハムの一戦。今季限りでの引退を表明している福浦和也選手が「7番・指名打者」でスタメン出場。惜しくもヒットを放つことはできなかったが、9回表は一塁守備につき、自らの好プレーで現役最後の試合を締めた。試合終了後には引退セレモニーが行われ、感謝の気持ちを述べた。
以下、引退セレモニーでの福浦選手のコメント全文。
「まず初めに、このようなセレモニーを用意くださった千葉ロッテマリーンズ球団関係者の皆様、そして井口監督、選手、コーチ、裏方さん、千葉ロッテマリーンズのファンの皆様、北海道日本ハムファイターズ球団関係者の皆様、そして、ファイターズファンの皆様、本当に心から感謝申し上げます。ありがとうございます。
千葉ロッテマリーンズに入団し26年が経ちました。本当に自分の力ではここまでできませんでした。今日までご指導頂きました井口監督、今岡監督、コーチ、ともに戦った選手。そしてこれまでご指導頂きました、歴代の監督、コーチ、先輩方、同期、後輩たち、たくさんの人に出会い、たくさんのことを学び、たくさんの経験をさせていただき、自分は今日まで成長することができました。本当にありがとうございました。
一軍、二軍マネージャー、広報、スタッフの皆様、たくさんのサポートをしていただきました。一軍、二軍用具担当、裏方さん、たくさんのサポートをしていただき、毎日練習をサポートしていただきました。そして、一軍、二軍のトレーナーの先生方、毎日体のサポートをしていただきました。本当に皆さんの支えがあり、ここまでやってこれた野球人生でした。本当にありがとうございます。
千葉ロッテマリーンズのファンの皆様、いつも温かいご声援、本当にありがとうございました。ファンの声援が力となり、勇気をもらい、そして今日まで僕の体を動かしてもらいました。本当にありがとうございます。
そして、小学校1年から野球を始め、好きな野球を続けさせていただき、今日まで野球をできた丈夫な体に育てていただいた両親に、この場を借りてあいさつさせてください。お父さん、天国で見守ってくれたお母さん、本当にありがとうございました。そして、26年間ずっとそばで支えてくれた妻、いつも、どんな時でも明るく応援してくれた子どもたち、本当に感謝しています。ありがとう。
最後になりますが、自分の叶えられなかったリーグ優勝、そして井口監督を胴上げ、ここにいる一軍選手、そして、二軍で必死に頑張っている選手たちが必ず叶えてくれると思います。そのためにも、ファンの皆様、これからも熱いご声援をどうかよろしくお願いします。
本当に今日たくさんの人に見送っていただき、幸せな野球人生でした。本当にありがとうございます。ファンの皆様、26年間本当にありがとうございました」
あいさつ後はあたたかい声援に包まれながら、2人の子どもと一緒に場内を一周。その後、チームメイトの手で「9回」宙を舞った。
1993年ドラフト7位で投手として入団、1年目に野手へ転向すると、2001年に首位打者のタイトルを獲得、2018年には球団史上3人目となる2000本安打を達成。3度もゴールデングラブ賞に輝き、生涯千葉ロッテマリーンズを貫いた「幕張の安打製造機」が26年のプロ生活に終止符を打った。
26年通算:2235試合、2000安打、118本塁打、935打点、打率.284
文・後藤万結子
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