木村文紀がミラクルな一打。埼玉西武が連日のサヨナラ勝利でマジック9点灯!

パ・リーグ インサイト

2019.9.15(日) 17:37

埼玉西武ライオンズ・木村文紀選手(C)パーソル パ・リーグTV
埼玉西武ライオンズ・木村文紀選手(C)パーソル パ・リーグTV

 9月15日、メットライフドームにて行われた埼玉西武対千葉ロッテの第23回戦は、延長戦の末、6対5で埼玉西武が勝利。終盤の集中打で逆転、同点とされ突入した延長戦で、木村文紀選手にまさにミラクルな一打が飛び出しサヨナラ勝利となった。福岡ソフトバンクが敗戦したため首位浮上、埼玉西武にマジック9が点灯した。

 埼玉西武に7連敗中の千葉ロッテが先制した。2回表、5番・清田育宏選手は埼玉西武の先発・榎田大樹投手の甘くなった球を完璧に捉え、打球はそのままレフトスタンドへ。自身2度目となる2桁本塁打到達の第10号ソロで1点を先行した。

 埼玉西武は千葉ロッテの先発・種市篤暉投手の前にランナーを出しながらも決めきれずにいたが、5回裏2死から連打で1,2塁のチャンスを演出。ここで頼れるベテランの4番・中村剛也選手のライト前への一打が生まれ同点。3連打で試合を振り出しに戻した。

 負けられない千葉ロッテは再び榎田投手を攻める。7回表、7番・田村龍弘選手の三塁打を皮切りに2死満塁のチャンスを作る。この絶好機で2番・鈴木大地選手が左中間を破る走者一掃のタイムリーツーベースを放ち、3点を勝ち越し。終盤に大きく流れを引き寄せた。

 この逆境も埼玉西武が跳ね返す。7回裏、5番・栗山巧選手の犠飛で1点を返すと、さらに8回裏、1死満塁とする。2番・源田壮亮選手の打球はライト前へ落ち、2塁走者・熊代聖人選手の好走塁も光って2者が生還し同点。さらに3番・森友哉選手がライト線を破り、自身初の100打点に到達する値千金の勝ち越し二塁打。5対4と埼玉西武が逆転に成功した。

 8回裏に勝ち越しを決めた埼玉西武は、9回表のマウンドをリリーフエース・平井克典投手に託す。しかし、千葉ロッテも意地を見せる。先頭の代打・角中勝也選手が四球を選び出塁。代走・岡大海選手が盗塁を決め無死2塁とすると、1番・荻野貴司選手のタイムリーで同点に追いつき、試合は延長戦へ。

 埼玉西武は11回裏、2死走者なしの場面から、8番・木村文紀選手が左中間への当たりを放つ。これをレフト、センターが懸命に追うも落球。木村選手は快足を飛ばして、一気に本塁へと飛び込みサヨナラ勝利を決め、6対5で試合終了。埼玉西武が首位に浮上し、マジック9が灯った。

 埼玉西武は先発した榎田投手が7回に一挙3点を奪われるなど4失点と苦しい内容。それでも打線は終盤に集中打を見せ逆転する。再び同点に追いつかれるも、木村文紀の一打でサヨナラ勝利を挙げた。千葉ロッテは先発・種市投手が6回1失点と好投。鈴木選手の満塁走者一掃打で流れをつかんだかに思われたが、リリーフが崩れ敗戦。埼玉西武に対しては8連敗となった。

文・丹羽海凪

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