優勝奪Shへ! 投手戦を制した福岡ソフトバンクにマジック「12」が点灯

パ・リーグ インサイト

2019.9.12(木) 21:27

福岡ソフトバンクホークス・千賀滉大投手(C)パーソル パ・リーグTV
福岡ソフトバンクホークス・千賀滉大投手(C)パーソル パ・リーグTV

 9月12日、メットライフドームにて行われた埼玉西武対福岡ソフトバンクのシーズン最終戦。どちらも勝てば優勝マジック点灯となるこの大一番、3対2で福岡ソフトバンクが勝利を収め、優勝マジック「12」が点灯した。

 試合は緊張感のある投手戦となった。埼玉西武の先発・十亀剣投手は、立ち上がりから得点圏にランナーを背負いながらの投球となった。しかし、「内容よりも結果を出さなくてはならない試合だったので、そこを意識してマウンドに上がりました。いい守備に助けていただきながら自分の仕事ができたと思います」と味方に助けられながら粘りを見せ、7回を投げ抜き無失点に抑え込んだ。

 対する福岡ソフトバンクの先発・千賀滉大投手も、前回ノーヒットノーランを達成し、中5日でのマウンド。こちらは4回まで6奪三振の完全投球を見せるなど埼玉西武打線を淡々と抑え、7回まで両者無得点のまま、試合は終盤へ向かっていった。

 両者一歩も譲らない、張り詰めた空気を切り裂いたのは頼れる助っ人の一発だった。8回表、福岡ソフトバンクは3番・グラシアル選手のレフトへの第25号ソロで先制に成功する。ここからさらに無死1,3塁とし、6番・松田宣浩選手の犠飛で1点を追加。終盤に大きな2点を手にした。

 負けるわけにはいかない埼玉西武も8回裏、1番・秋山翔吾選手がタイムリーツーベースを放ち1点を返す。しかし直後の9回表、福岡ソフトバンクは1死2,3塁のチャンスを作り、ここで高田知季選手がスクイズを決め、3対1と再び点差を2に広げた。

 両チームの思いが交錯する9回裏のマウンドには、福岡ソフトバンクの守護神・森唯斗投手が登板。埼玉西武は1死から4番・中村剛也選手の第29号ソロで1点を返し、なおも1死1塁とすると球場のボルテージは最高潮に。しかし森投手は落ち着いて後続を切って取り、試合終了。

 埼玉西武対福岡ソフトバンクの第25回戦は3対2で福岡ソフトバンクが勝利し、再び首位に返り咲いた。これで埼玉西武との今季対戦は終了。13勝12敗でシーズン勝ち越しを決めた。埼玉西武の自力優勝が消滅したため、優勝マジック「12」が点灯。なお、先発した千賀投手はノーヒットノーランを達成した次の登板での勝利を挙げ、パ・リーグでは23年ぶりの出来事となった。

文・丹羽海凪

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