8月27日、釧路市民球場にて行われた北海道日本ハムと埼玉西武の22回戦は、8対2で埼玉西武が勝利。試合終盤に猛攻を見せ、カード初戦を快勝で飾った。

　北海道日本ハム・ロドリゲス投手、埼玉西武・ニール投手の先発で始まった試合は、初回から動きを見せる。1回表、2番・源田壮亮選手の左前打と敵失で1死3塁の好機を得ると、続く3番・森友哉選手がきっちりと犠飛を放ち、埼玉西武が1点の先制に成功。

　しかし3回裏、北海道日本ハムは2死から2番・大田泰示選手の中前打と敵失で2死3塁とすると、続く3番・近藤健介選手がフルカウントから左中間を破る適時二塁打。1点を返し、試合を振り出しに戻した。

　両投手粘りの投球が続く中、再び試合が動いたのは5回表。金子侑司選手の安打から好機を得ると、4番・中村剛也選手が左前へ適時打を放ち埼玉西武が勝ち越しに成功。しかし直後の5回裏。1死から1番・西川遥輝選手が二塁打で出塁すると、続く大田選手が中前へ適時打を放ち、試合は再び振り出しへ。2対2で試合は後半へ。

　埼玉西武は6回表、北海道日本ハムの2番手・玉井大翔投手から、先頭の外崎修汰選手が左前打、さらに敵失、四球で無死満塁とすると、代わった3番手・公文克彦投手から併殺打の間に1点を勝ち越し。7回表には、5番・栗山巧選手の2点適時二塁打、続く山川穂高選手の適時二塁打でこの回一挙3得点。スコアを6対2とし、北海道日本ハムを大きく突き放した。

　8回表には、1番・秋山翔吾選手、3番・森選手の適時打で2点を追加。リードを6点に広げると、8回裏を平井克典投手、9回裏を伊藤翔投手のリレーでつなぎ、8対2で試合終了。埼玉西武先発のニール投手は、「マウンドが柔らかく、コントロールに苦しんだところがあった。調子もすごくよかったわけではないが、粘り強く投げられたと思う。バック（野手）がしっかり守ってくれるので信頼して投げることができたよ」と、6回2失点の好投で、6月に一軍復帰してから負け無しの自身7連勝。敗れた北海道日本ハムは、中継陣が踏ん張れず、手痛い敗戦となった。

文・山本理絵