「いぶし銀」や「若武者」など、年齢に関係する呼称が多いプロ野球の世界。しかしながら、外国人選手の年齢にはあまり関心が向けられない。来日年数ならば知っているが、年齢は知らない選手も多い。そこで今回は、パ・リーグ6球団の外国人選手を年齢順に表にまとめた。同年生まれの日本人選手を知ることで、新たな発見があるはずだ。今回は「オリックス・バファローズ」編。※2019年の満年齢で算出
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オリックスの外国人選手を語る上で、ディクソン投手の存在は外せないだろう。シーズン終了後の移籍が頻繁に起こる立場でありながら、今季でオリックス一筋7年目。これは、外国人投手としては史上最年長だ。2桁勝利は記録していないものの、先発の柱としてコンスタントに成績を残し続けた。今季は、同年代である増井浩俊投手が不調に苦しんだこともあり、シーズン中盤からクローザーを担当している。すでに13セーブを挙げ、8月の月間防御率も1点台を記録。35歳のベテランには、まだまだ頼りにされる場面が多そうだ。
野手陣ではロメロ選手とマレーロ選手がともに31歳だ。ロメロ選手は6月の月間打率.295を記録したものの、同23日に故障で登録抹消。ただ、8月からは再び主戦場を一軍に戻し、月間打率4割に迫る大爆発。2本塁打6打点を記録する試合もあり、「夏男」ぶりを遺憾なく発揮している。ファームで調整中のマレーロ選手、そして同年代のT-岡田選手の2人の大砲にも復活を期待したい。
そして、チームの大きな起爆剤となっているのが、28歳のモヤ選手である。活躍の場を求めてシーズン途中に中日から移籍すると、201センチ、117キロの巨体を生かしたパワーで長打を連発している。特に8月15日の埼玉西武戦では5打点の大暴れ。長打力に不安を残す打線において、貴重な存在となった。同年代には「ラオウ」杉本裕太郎選手も在籍。モヤ選手の活躍は、期待の和製大砲の覚醒も呼ぶか、注目だ。
エップラー投手はオリックスの外国人選手で最年少の26歳。同年代には主砲・吉田正尚選手や後藤駿太選手が在籍している。ただ、今季は23試合に登板して4勝を挙げながらも、7月以降は安定感を欠く投球も見られている。大卒4年目と同年代ながらも、さらなる奮起に期待したい。
文・吉田貴
イラスト・出内テツオ
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