「いぶし銀」や「若武者」など、年齢に関係する呼称が多いプロ野球の世界。しかしながら、外国人選手の年齢にはあまり関心が向けられない。来日年数ならば知っているが、年齢は知らない選手も多い。そこで今回は、パ・リーグ6球団の外国人選手を年齢順に表にまとめた。同年生まれの日本人選手を知ることで、新たな発見があるはずだ。今回は「千葉ロッテマリーンズ」編。※2019年の満年齢で算出
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北海道日本ハム編
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オリックス・バファローズ編
福岡ソフトバンク編
主砲・レアード選手は今季で来日5年目の32歳。同世代には、ともに主軸として打線を牽引する角中勝也選手などが在籍する。今季はチーム最多の108試合に出場し、2年ぶりに30本塁打の大台に到達している。北海道日本ハム時代を含め、5年間で描いたアーチは160本超え。これはパ・リーグ6球団の外国人選手でもトップクラスの数字だ。代名詞「寿司ポーズ」は、球界の名物の一つとなったと言えるだろう。
その1歳年下、31歳にはボルシンガー投手、マーティン選手などが在籍。ボルシンガー投手は昨季最高勝率を獲得したものの、来日2年目の今季は安定感を欠く投球が目立ってしまっている。同年代の石川歩投手も今季は不調に悩まされたが、救援転向を経て復調の兆しを見せている。両右腕ともにタイトルホルダーであることが、好投手であることの証明だ。2人で先発陣の柱に返り咲いてもらいたいところだ。一方のマーティン選手は、7月末の加入ながらも、驚異的なペースで本塁打を量産。強打の2番として、もはやチームに欠かすことのできない存在となっている。「1年先輩」にあたるレアード選手とともに、シーズン終盤にむけて打線にさらなるスパートをかけられるか。
助っ人としてはチーム最年少の29歳・チェン投手の献身的な活躍も見逃せない。今季は点差、イニング関係なくフル回転し、すでに登板数の自己最多を更新している。開幕当初は同年代の選手が在籍していなかったものの、シーズン途中で阪神から石崎剛投手が加入。石崎投手はファームでの調整が続いているが、2017年には26試合に登板し、防御率1.17を記録するなど、救援投手としての実績は十分だ。チェン投手とともに千葉ロッテのブルペンを背負ってもらいたい。
文・吉田貴
イラスト・出内テツオ
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