これが超攻撃型夏の陣! 安達了一の逆転打でオリックスが乱打戦を制する

パ・リーグ インサイト

2019.8.2(金) 21:44

オリックス・バファローズ 安達了一選手(C)パーソル パ・リーグTV
オリックス・バファローズ 安達了一選手(C)パーソル パ・リーグTV

 8月2日、京セラドーム大阪にて行われたオリックス対埼玉西武の第16回戦は、9対8でオリックスが勝利。先発・荒西祐大投手が8失点と大荒れも、打線が大量得点で取り返し、「Bs夏の陣」の初戦を勝利で飾った。

 試合は激しい打撃戦となった。1回表、内野ゴロと森友哉選手の第12号ソロで、埼玉西武が2点のリードを奪うと、直後の1回裏、オリックスも内野ゴロの間に1点を返す。

 さらに、オリックスは3回裏、ビッグイニングを作った。埼玉西武の先発・佐野泰雄投手から1死3塁とすると、福田周平選手の適時内野安打で同点に。2番・佐野皓大選手も適時打で続いて逆転すると、なおも1死満塁としたところで、5番・モヤ選手に適時打が生まれ、この回一挙4得点。5対2とし、3点のリードを奪った。

 4回表、埼玉西武もオリックス先発・荒西祐大投手を攻め、木村文紀選手の犠牲フライ、外崎選手の押し出し四球で2点を返す。さらに森選手がバックスクリーンへ第13号逆転満塁弾を放つが、またもオリックスにビッグイニングが生まれた。

 3点ビハインドの5回裏、埼玉西武の2番手・平良海馬投手からモヤ選手の内野ゴロの間に1点を返すと、さらに四球で1死1,3塁とチャンスを広げる。ここで本日誕生日の7番・西野真弘選手に適時二塁打、8番・安達了一選手に2点適時打が飛び出し、再び4得点。9対8と、リードを奪い返すことに成功する。

 このままシーソーゲームが続くかと思われたが、6回以降は点が入らず。オリックスは4回途中から比嘉幹貴投手、6回から山田修義投手、8回は増井浩俊投手がつなぎ、9回は近藤大亮選手が抑えを務め今季初セーブと、無失点リレーで1点を守り抜いた。

 試合は、9対8でオリックスが勝利。先発・荒西投手が「初回は力みからコントロールが甘く入っていたと思います。4回の場面も逆転した直後でしたし、なんとか粘りたかったです」と8失点を悔やんだが、打線が2回のビッグイニングを作り逆転。埼玉西武打線の反撃を退け、「超攻撃型夏の陣」の初陣を取った。

 敗れた埼玉西武は先発・佐野投手が3回5失点。「野手の皆さんが先制点をとってくれたのに、リズムが悪く、自分のピッチングができませんでした。先発の仕事ができなくて本当に申し訳ないです」と唇をかんだ。打線は金子侑司選手が離脱。さらにはスタメンの源田壮亮選手が守備にも就かず交代と不安材料が増える中、大量得点で逆転するなど攻撃力は変わらない姿を見せたが、投手陣の不安が拭えないままとなった。

文・丹羽海凪

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