7月28日、ZOZOマリンスタジアムで行われた楽天対千葉ロッテのカード最終戦は、4対3で千葉ロッテが勝利。劇的なサヨナラ勝利で、カード勝ち越しを決めた。
千葉ロッテ・種市篤暉投手、楽天・石橋良太投手の先発で始まった一戦は、千葉ロッテが先手を取った。2回裏、先頭の井上晴哉選手が四球で出塁すると、続く中村奨吾選手がホームランラグーンに飛び込む14号2ランを放ち、2点を先制。
援護を受けた種市投手は、直後の3回表、山崎剛選手、浅村栄斗選手の連打で無死1,3塁のピンチを招いたが、後続を3者連続三振。続く4回表も四球と安打でピンチを招いたが、山崎剛選手を打ち取り、ホームを踏ませない。
千葉ロッテは4回裏、荻野貴司選手のタイムリーで1点を追加するが、直後の5回表、楽天が反撃を開始。先頭の浅村栄斗選手が2試合連続となる21号ソロを放つと、その後も連打で無死2,3塁とし、和田恋選手の犠飛で1点差に詰め寄る。さらに6回表、山崎剛選手が東妻勇輔投手から値千金のプロ初本塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。
楽天の先発・石橋投手は尻上がりに調子を上げ、5回以降7回まで千葉ロッテ打線を3者凡退に抑えて降板。対する千葉ロッテは、東妻投手の後を受けた東條大樹投手、松永昂大投手が無失点に抑え、3対3のまま試合は最終回へ。
千葉ロッテは9回裏、先頭の井上選手が青山浩二投手から四球を選ぶと、その後、申告敬遠や野選などで無死満塁のサヨナラのチャンスを作る。この場面で打席に立った代打・清田育宏選手が右中間を破るサヨナラ打を放ち、4対3で試合終了。
勝利した千葉ロッテは、先発した種市投手が5回7奪三振2失点の力投。打線は5回以降3者凡退に倒れていたが最終9回に奮起し、後半戦初のカード勝ち越しを決めた。一方の敗れた楽天は、石橋投手が7回4安打6奪三振3失点の力投を見せるも、打線にあと一本が出なかった。
文・後藤万結子
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