松田宣浩の2戦連発アーチで逆転! 福岡ソフトバンクが9連勝で首位独走

パ・リーグ インサイト

2019.7.6(土) 22:22

福岡ソフトバンクホークス・松田宣浩選手(C)パーソル パ・リーグTV
福岡ソフトバンクホークス・松田宣浩選手(C)パーソル パ・リーグTV

 7月6日、ほっともっとフィールド神戸にて行われたオリックス対福岡ソフトバンクの第14回戦は、6対5で福岡ソフトバンクが勝利。一度は勝ち越しを許すものの、松田宣浩選手の2試合連続アーチで逆転し、連勝を9に伸ばした。

 オリックス先発・K-鈴木投手は3者連続三振という立ち上がりを見せたが、絶好調の福岡ソフトバンクが9連勝へ先手を取った。まず2回表、先頭のデスパイネ選手が追い込まれながらも、ライトポール際に第19号の先制ソロを放つ。さらに3回表、これも先頭の8番・甲斐拓也選手に第9号ソロが生まれ、リードを2点に広げた。

 追うオリックスは3回裏、福岡ソフトバンク先発・大竹耕太郎投手に対し、3番・中川圭太選手のタイムリーで1点を返すが、5回表、福岡ソフトバンク打線がK-鈴木投手を崩す。簡単に2死を奪われた後、連打で1,3塁とすると、3番・内川聖一選手がレフトへ2点タイムリーツーベース。ベテランの一振りでスコアを4対1とし、オリックスを突き放した。

 しかしオリックスは5回裏、先頭の8番・松井雅人選手に移籍後初ヒットが生まれる。ここから1死1,2塁とすると、2番・佐野皓大選手が、ライトスタンド中段に飛び込む同点3ラン。「ここまでタイミングが合っていなかったので、力を抜いて、リラックスして打つことを心掛けました。うまくバットが出てくれましたし、初ホームランを打てて良かったです!」と喜ぶ22歳のプロ初アーチで、試合は4対4と振り出しに戻った。

 その勢いのまま勝ち越しを狙うオリックスは、7回裏、失策も絡んで1死1,3塁とすると、5番・マレーロ選手に値千金のタイムリーが生まれる。マレーロ選手は「最低でも打球を上げて、犠牲フライを打とうと思っていたけど、それがタイムリーになってくれて良かった! 何とか勝ち越すことができて良かったね!」と喜びを口にした。

 しかし喜びもつかの間、絶好調の福岡ソフトバンクが強さを見せ付ける。直後の8回表、失策が絡み2死3塁とすると、一打逆転のこの場面で、6番・松田宣浩選手がエップラー投手の初球を捉え、レフトスタンドへ。2試合連発の19号2ランで、即座に逆転に成功した。

 1点リードの9回裏、福岡ソフトバンクは甲斐野央投手をマウンドに送る。東洋大学の同級生・中川選手とのプロ初対決にファーストフライで勝利すると、粘るオリックスの反撃を退け、試合終了。

 オリックス対福岡ソフトバンクの第14回戦は、6対5で福岡ソフトバンクが勝利した。序盤からホームランでリードし、一時は勝ち越しを許したが、松田選手の2ランで再逆転。交流戦明けから未だ負けなしの9連勝と、首位独走態勢に入った。

 敗れたオリックスは佐野選手にプロ初のホームランが生まれ、主将の福田周平選手
が頭部死球を受けた直後にヘッドスライディングで盗塁を決めるなど、執念を見せたが実らなかった。

文・丹羽海凪

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