7月2日、札幌ドームで行われた北海道日本ハムと埼玉西武の第13回戦は、2回に集中打を見せた北海道日本ハムが9対1で勝利。打線では宇佐見真吾選手が移籍後初安打を含む3安打2打点の活躍を見せた。

　先制したのは北海道日本ハム。2回裏、中田翔選手と王柏融選手の連打で1,2塁とし、渡邉諒選手の二塁打で1点を挙げると、6月末に巨人から移籍した宇佐見真吾選手にも移籍後初安打となる二塁打が飛び出した。その後も打線の勢いは止まらず、この回8連打などで8点を先制した。

　埼玉西武の先発・高橋光成投手は2回1死も取れずに降板。「どの打者に対しても同じテンポで投げてしまいました。相手打線の勢いを止める投球をすることができず、ズルズルといってしまいました。僕の実力不足です。札幌のライオンズファンの方やチームに申し訳ない気持ちでいっぱいです」と本来の投球ができなかったことを悔やんだ。

　北海道日本ハムは4回裏、2死満塁のチャンスを作ると宇佐見選手が猛打賞となるライト前で1点を追加し、スコアを9対1とする。序盤に大量援護をもらった先発の加藤貴之投手は5回3安打無失点の好投。6回からは2番手・堀瑞輝投手がマウンドに上がった。

　7回表、ようやく埼玉西武が反撃。3番・外崎修汰選手がこの回から登板した北海道日本ハムの3番手・西村天裕投手の初球を捉え、レフトスタンドへ15号ソロを放ち9対1としたが、反撃はここまで。依然大量リードの北海道日本ハムは8回を公文克彦投手、9回を井口和朋投手が無失点に抑え試合終了。

　北海道日本ハムは、2回に打者一巡の猛攻を見せ、序盤で主導権を握り、先発した加藤投手が5回を投げ抜くと、6回からは4投手の継投で1失点で逃げ切り、連敗を6で止めた。埼玉西武は打線が7安打を放ちながらもつながりを欠き、1得点に留まった。

文・沼田悟