6月30日、メットライフドームで行われた埼玉西武とオリックスの3連戦最終戦は、11対3で埼玉西武が勝利。7、8回の2イニングで7得点を挙げ快勝し、交流戦明けのカードの勝ち越しを決めた。
先手を取ったのはオリックスだった。3回表、埼玉西武の先発・松本航投手から先頭の9番・後藤駿太選手が四球を選ぶと、1番・福田周平選手も安打で続き、無死1,3塁の好機を得る。この場面で2番・小島脩平選手が右前へ適時打を運んで先制すると、1死1,3塁となってから4番・吉田正尚選手の内野ゴロの間にも1点を加え、スコアを2対0とする。
対する埼玉西武は3回裏、1番・秋山翔吾選手、2番・源田壮亮選手の連打で無死1,2塁とすると、3番・外崎修汰選手が中前に適時打を放って1点を返す。さらに、続く4番・山川穂高選手の打席で重盗を敢行。3塁走者・源田選手が本塁を陥れて1点を加え、2対2と試合を振り出しに戻した。
4回裏、埼玉西武は先頭の8番・愛斗選手が四球で出塁すると、1死1塁から1番・秋山選手も四球を選び、オリックスの先発・K-鈴木投手をマウンドから引きずり降ろす。代わった2番手・山崎福也投手に対し、1死1,2塁から2番・源田選手の適時打で勝ち越すと、外崎選手も犠飛で続き、埼玉西武が2点の勝ち越しに成功した。
埼玉西武は先発・松本航投手が5回107球、3失点でマウンドを降りると、6回表からの3イニングは2番手・マーティン投手、3番手・平井克典投手のリレーでオリックス打線を無失点に封じて流れを渡さず。
それに応えるように、打線も7回裏に6番・中村剛也選手が満塁から走者一掃の適時二塁打を放って3点を追加。さらに8回裏には、外崎選手の14号2ランに加え5番・森友哉にも7号2ランが飛び出して勝負あり。9回表は守護神・増田達至投手がピンチを招きながらも、最後は5番・中川圭太選手を空振り三振に仕留めて試合を締めくくった。
4勝目を挙げた埼玉西武・松本航投手は「相手のことを考えすぎず、自分のボールをしっかり投げることを意識してマウンドに上がりました。序盤のできは良かったと思いますが、3回以降はテンポが悪くなり、無駄な球が多くなってしまったことが反省点です」と語った。
文・成田康史
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