6月29日、楽天生命パーク宮城で行われた楽天対千葉ロッテのカード2試合目は、2対2の引き分けでゲームセット。両先発が粘りの投球を見せるも、6回表終了時に雨天コールドとなった。

　悪天候の中、先手を打ったのは千葉ロッテ。初回、先頭の荻野貴司選手が楽天先発・美馬学投手から二塁打で出塁する。すると、1死3塁から3番の中村奨吾選手が左中間を破る適時二塁打。1カ月半勝ち星に見放されている涌井秀章投手に、先制点をプレゼントした。
　
　援護をもらい、順調な立ち上がりを見せた涌井投手だったが、3回裏から楽天打線がその隙を突く。まず、この回先頭の茂木栄五郎選手が第8号ソロを放って試合を振り出しに戻すと、さらに4回裏にも、銀次選手が今季第1号ソロを右翼席に放ち、2対1とリードを奪った。

　 しかし、千葉ロッテが2死から食らい付く。5回表2死から、荻野貴選手がこの日2本目となる二塁打を放つと、続く鈴木大地選手が2球目を中前に弾き返す同点適時打。試合はまたもや振り出しに戻り、5回を折り返した。

　そこから試合に動きが出るかと思われた6回。千葉ロッテの攻撃が終わると、降りしきる雨が一段と強くなり、約30分の中断の末、雨天コールド。試合は引き分けに終わった。

　楽天は初回に先制を許すも、一発攻勢でひっくり返してリードを握り、千葉ロッテは好調の上位打線をつなげてそれぞれ得点を挙げる対照的な試合運びを見せた。先発は、美馬投手が6回2失点、涌井投手が5回に115球を費やして2失点だった。

文・須之内海