6月19日、神宮球場で行われた東京ヤクルトと福岡ソフトバンクの「日本生命セ・パ交流戦」第2回戦は、3対2で東京ヤクルトが勝利。福岡ソフトバンクは好機を作りながらも、あと1点届かなかった。
福岡ソフトバンク先発・スアレス投手は、1回裏にバレンティン選手に14号2ランを浴びるなど、3失点を喫する苦しい立ち上がり。しかし、直後の2回表、福岡ソフトバンクが反撃に出た。東京ヤクルト・小川泰弘投手からデスパイネ選手、グラシアル選手の連打で無死1,2塁とチャンスを作ると、1死から甲斐拓也選手の適時打で1点、川瀬晃選手の内野ゴロが敵失を誘う間にさらに1点を追加。先制された直後、すぐさま1点差に迫った。
序盤から激しい点の取り合いになったが、以降は両先発が落ち着きを取り戻して投手戦の展開に。スアレス投手は、2回からは走者を許しながらも150キロ台の力強い直球とフォークのコンビネーションで、東京ヤクルト打線をねじ伏せた。
反撃のチャンスは5回表にあった。先頭の甲斐選手が四球、続く川瀬選手の安打で無死1,2塁とすると、代打・明石健志選手の犠打で逆転機を作る。しかし、後続が2者連続三振に倒れ、得点とはならなかった。以降は1点差のまま、小川投手の前に0が並ぶ展開が続いた。
何とか食らいつきたい福岡ソフトバンクは8回表、東京ヤクルトの2番手・梅野雄吾投手から四球と暴投で1死2塁、続く3番手・マクガフ投手からも四球と内野安打で1死満塁の絶好機を作る。しかし、グラシアル選手が痛恨の併殺打に倒れ、またしても得点とはならなかった。
9回表は、東京ヤクルトの守護神・石山泰稚投手から松田宣浩選手が安打を放ち、代走・周東佑京選手が盗塁を決めて同点機を作るも、後続が断たれて試合終了。東京ヤクルトが3対2で勝利した。福岡ソフトバンクは、再三のチャンスを作りながらも、あと一本が出なかった。
文・吉田貴
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