6月16日、ヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンク対横浜DeNAの「日本生命セ・パ交流戦」第3回戦は延長戦の末、2対2の引き分けに終わった。
試合は投手戦となり、非常にスピーディーに展開した。先制したのは福岡ソフトバンク。初回、横浜DeNAの先発・上茶谷大河投手から、1番・福田秀平選手がヒットで出塁し、犠打と暴投で3塁まで進塁。そして、4番・デスパイネ選手の23打席ぶりのヒットで先制点を挙げる。デスパイネ選手は「甘い球をどんどんスイングしようと思って打席に入った。久しぶりに出たヒットが先制タイムリーになってくれて良かったよ」と振り返った。
援護を受けた福岡ソフトバンクの先発・二保旭投手だったが、4回表には3番・宮崎敏郎選手、6回表には2番・乙坂智選手にホームランを浴び、逆転を許してしまう。また、打線は初回に得点して以降、上茶谷投手から1安打も放つことができず。開始から約1時間半で、試合は6回を終了した。
6回途中2失点で降板した二保投手の後を受けた椎野新投手、武田翔太投手が好投を見せ、1点ビハインドのまま迎えた8回裏。福岡ソフトバンク打線が意地を見せる。8番・甲斐拓也選手が振り抜いた打球は値千金の同点弾となり、試合は終盤にして振り出しに戻った。
そこから一気に勝ち越したいところだったが、同点のまま迎えた9回裏は、横浜DeNA・パットン投手の速球に全く対応できず無得点に終わり、試合は延長戦に入る。
延長10回裏は三嶋一輝投手、11回裏は石田健大投手の前に3者凡退に倒れてしまった福岡ソフトバンク。しかし、最終12回裏、先頭の内川聖一選手が横浜DeNAの守護神・山崎康晃投手からヒットで出塁すると、代走・周東佑京選手がすかさず盗塁を決め、さらに4番・デスパイネ選手のヒットと申告敬遠で無死満塁とする。そのままサヨナラ勝ちを決めるかと思われたが、後続が続かずゲームセット。試合は2対2で引き分けに終わった。
先発を務めた二保投手は試合を作ったものの、降板後「調子自体は悪くなかったです。ホームランは2本とも失投です。先制点をもらったのに、簡単に逆転され、チームとリードしてくれた(甲斐)拓也に申し訳ない」と、自身の投球に対する反省を述べた。
文・後藤万結子
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