埼玉西武がまさかの逆転負けでカード勝ち越しならず。松本航は5回2失点

パ・リーグ インサイト

2019.6.9(日) 16:31

埼玉西武ライオンズ・メヒア選手【撮影:丹羽海凪】(C)PLM
埼玉西武ライオンズ・メヒア選手【撮影:丹羽海凪】(C)PLM

 6月9日、横浜スタジアムで行われた横浜DeNA対埼玉西武の「日本生命セ・パ交流戦」最終戦は、8回に満塁弾を浴びた埼玉西武が4対6でまさかの逆転負けを喫した。

 埼玉西武の先発・松本航投手は初回、先頭の神里和毅選手、3番・宮﨑敏郎選手のヒットなどであっさりと先制点を献上してしまう。

 一方の打線は、前回登板で完封勝利を飾っている横浜DeNAの先発・上茶谷大河投手に完璧に抑え込まれ、ヒットが1本も出ないまま3回を終了。

 しかし、4回表に先頭の外崎修汰選手がチーム初ヒットを放つと、6番・中村剛也、7番・栗山巧選手の連続タイムリーで逆転に成功。勝ち越しタイムリーを放った栗山選手は「あの打席はチームに勢いがついた場面で回ってきたので、その勢いに乗せられて打つことができました」と振り返った。

 援護を受けた松本投手は5回裏、無死満塁のピンチを招くと、5番・宮崎選手の犠飛で同点に追い付かれたが、後続を抑えて何とかこの回を終える。

 直後の6回表、この回からマウンドに上がった三嶋一輝投手を相手に、7番・栗山選手、8番・金子侑司選手の連打で迎えた1死1,3塁の場面。松本投手に代わって打席に立ったメヒア選手が手堅く犠飛を放ち、勝ち越しに成功する。

 1点をリードする埼玉西武は、先発・松本投手が5回2失点でマウンドを降り、後を受けた平井克典投手が2イニングを無失点に抑える。すると8回表、5番・森友哉選手のヒットや四球などで2死1,2塁の好機を迎えると、代打・岡田雅利選手がタイムリーを放ち、リードを2点に広げた。

 しかし、8回裏の横浜DeNAの攻撃、まさかの展開が待っていた。この回からマウンドに上がったヒース投手がヒットと四球などで2死満塁のピンチを招くと、代打で打席に立った楠本泰史選手から満塁弾を浴び、一気に逆転を許してしまう。

 2点を追う展開となった埼玉西武は、最終9回表、横浜DeNAの守護神・山崎康晃投手を前に、3者凡退に倒れて試合終了。

 まさかの逆転負けを喫した埼玉西武は、2カード連続の勝ち越しを決めることはできなかった。先発を務めた松本投手は白星が消えてしまったものの、「前回登板では強い球を投げることができなかったので、腕を振って強い球を投げることを意識してマウンドに上がりました。次回以降も腕を振り、強気のピッチングをしていきたいです」と次回登板への意気込みを語った。

文・後藤万結子

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