戸川大輔が値千金のプロ初アーチ。埼玉西武が接戦を制し、高橋光成が5勝目

パ・リーグ インサイト

2019.5.31(金) 21:45

埼玉西武ライオンズ・戸川大輔選手(C)パーソル パ・リーグTV
埼玉西武ライオンズ・戸川大輔選手(C)パーソル パ・リーグTV

 5月31日、ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテと埼玉西武の試合は、埼玉西武が3対2で逆転勝利。1点ビハインドで迎えた5回に、戸川大輔選手のプロ初アーチと外崎修汰選手の適時打で試合をひっくり返し、勝ちパターンがわずかなリードを守り切った。

 まず主導権を握ったのは千葉ロッテ。1回裏、先頭の荻野貴司選手が埼玉西武の先発・高橋光成投手から三塁線を破る二塁打を放つと、2番・鈴木大地選手の当たりを埼玉西武の右翼手・戸川大輔選手が後逸。これで先制点を手にすると、犠飛で追加点を挙げ、初回からスコアを2対0とした。

 先制を許した埼玉西武はすぐさま反撃。2回表、千葉ロッテの先発・二木康太投手から森友哉選手が二塁打で出塁すると、続く中村剛也選手がライトへ軽打。森選手が生還し、1点を返す。

 さらに5回表から、埼玉西武打線が勢い付いた。まず5月25日にプロ初安打を放ったばかりの戸川大輔選手が、二木投手の3球目、低めの直球を捉えた。「打った瞬間にいったと思いました」と振り返る一発は、低い弾道でライトスタンドへ。

 プロ初本塁打が値千金の同点弾となった戸川選手は、「僕のエラーをきっかけに失点してしまったので、自分で取り返したい気持ちでした。打ててよかったです」とコメントした。さらに2死1,2塁から外崎修汰選手がセンター前へはじき返し、3対2と勝ち越しに成功。

 1点リードで迎えた7回裏、埼玉西武・高橋光投手は2死から満塁のピンチを招いて降板。ここで火消しを託された2番手・平井克典投手は、千葉ロッテの4番・井上晴哉選手を遊ゴロに打ち取り、一打逆転の場面を切り抜けた。

 ピンチを凌いだ埼玉西武は8回、9回も千葉ロッテ打線を危なげなく打ち取り、1点リードを守り切って試合終了。先発の高橋成投手は7回途中2失点10奪三振の力投で5勝目を挙げ、打線では5年目・戸川選手が同点弾となるプロ初本塁打を放った。千葉ロッテは再三得点圏に走者を置くも決定打を欠き、4連敗を喫した。

文・沼田悟

記事提供:

パ・リーグ インサイト

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE