近藤健介選手がミスを取り返す殊勲打。北海道日本ハムが3失策も逆転勝ち

パ・リーグ インサイト

2019.5.26(日) 17:10

北海道日本ハムファイターズ・清宮幸太郎選手(C)パーソル パ・リーグTV
北海道日本ハムファイターズ・清宮幸太郎選手(C)パーソル パ・リーグTV

 5月26日、メットライフドームで行われた埼玉西武と北海道日本ハムの3連戦最終戦は、6対5で北海道日本ハムが勝利。守備の乱れから埼玉西武にリードを許したものの、終盤にかけて得点を重ねて逆転し、同一カード3連敗を阻止した。

 今季2試合目の先発となった埼玉西武のドラ1・松本航投手は、1回、2回表と連続して長打を許すものの、要所を締めて得点を与えず。対する北海道日本ハム・上沢直之投手も埼玉西武打線を無安打に封じ、2回までは両チームともスコアボードにゼロを並べる。

 試合の均衡が破れたのは3回裏。埼玉西武は、1死から9番・金子侑司選手がチーム初安打となる左前打を放つと、盗塁と悪送球の間に進塁する。この好機に、2番・源田壮亮選手の打球はボテボテのゴロになるも、三塁手の送球が逸れて3塁走者が生還。さらに3番・外崎修汰選手、4番・山川穂高選手に連続適時打が飛び出し、3点を先制した。

 4回裏に埼玉西武が敵失で1点を追加し、4対0となって迎えた5回表。4点を追いかける北海道日本ハムは、2死から4番・中田翔選手が速球を捉え、バックスクリーンへ10号ソロを運ぶ。続く6回表には、2死2塁から9番・中島卓也選手が適時二塁打を放って1点を返し、5回を終えて2対4と2点差に詰め寄った。

 7回表、北海道日本ハムは埼玉西武の3番手・平井克典投手に対し、2番・大田泰示選手、3番・近藤健介選手の連打で無死1,3塁とすると、4番・中田選手の犠飛で1点差に詰め寄る。そして、5番・王柏融選手も右前打で続いて再び得点圏に走者を置くと、7番・清宮幸太郎選手が値千金の同点適時打を放ち、試合を振り出しに戻した。  

 さらに続く8回表、北海道日本ハムは埼玉西武・マーティン投手から2死3塁の場面を迎えると、3番・近藤選手がフェンス直撃の適時二塁打を放って勝ち越しに成功。4番・中田選手の適時打で追加点を挙げ、6対4と2点のリードを奪った。

 8回裏、北海道日本ハムは2番手・宮西尚生投手が無死1,3塁のピンチを招くも、代わった3番手・石川直也投手が6番・中村剛也選手を併殺に打ち取って最少失点で切り抜ける。1点差で迎えた9回裏は、秋吉亮投手が1死2塁と一打同点の場面を迎えたもの、1番・秋山翔吾選手、2番・源田選手を打ち取って試合終了。6対5で北海道日本ハムが勝利を収めた。

 序盤は失策が重なり失点したものの、中盤以降に打線が活気づいた北海道日本ハムが逆転勝利。先発の上沢投手は7回123球、4失点(自責点0)と粘り強く投げ、今季4勝目を挙げた。一方の埼玉西武は、先発・松本投手が6回途中2失点と試合を作ったものの、救援陣がリードを守り切ることができず。連勝は5で止まった。

文・成田康史

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