秋吉亮~トレード移籍から守護神へ。"でんでん太鼓投法"が印象的な変則右腕~(北海道日本ハムファイターズ)【インサイト的選手名鑑】
パ・リーグ インサイト 東海林諒平
2019.4.25(木) 15:00
秋吉亮(あきよし・りょう)/投手
#39/1989年3月21日生まれ
183cm・84kg/右投右打
足立新田高校-中央学院大学-パナソニックを経て、2013年ドラフト3位で東京ヤクルトに入団。1年目から中継ぎとしてチーム最多の61試合に登板し、2015年には球団新記録となる74試合に登板、翌年も70試合とフル回転を見せた。グローブをはめた左腕を胸元に寄せずに大きく外に開く、変則的なフォームから繰り出される最速150km/hのストレートを軸に、スライダー、チェンジアップ、シンカーと多彩な変化球を操り打者へ向かっていく投球スタイルが持ち味だ。
日本代表にも選ばれるなどセ・リーグを代表するリリーバーに上り詰めた秋吉投手だったが、2017年に故障離脱すると、安定感を欠く投球が目立つようになり、キャリア最小の43試合登板に留まった。翌年も開幕から調子が上がらず、35試合と登板数を減らし、防御率も4.23と不本意な結果に。オフには谷内亮太選手とともに、トレードで北海道日本ハムへ移籍した。
新天地で迎えた2019年は開幕一軍を勝ち取る。前任のクローザーが不振で抹消され、代役として同ポジションに抜擢されると、4月12日に移籍後初セーブを記録。そこから守護神に定着し、53試合に登板し防御率2.96、キャリアハイの25セーブを挙げ、ブルペンを支えた。
2020年は開幕からクローザーを務め、8月までに12セーブを挙げた。しかし9月2日の楽天戦、3点差で登板するもまさかの5失点を喫し敗戦投手に。一度抹消を経て9月22日から一軍に復帰したが、セーブシチュエーションでの登板はないまま10月15日の登板を最後にシーズンを終えた。2021年は再びクローザーの座に戻り、チームの勝利に貢献したい。
【2020年一軍成績】
33試合1勝2敗4H12S 29.2回 28奪三振、防御率6.37 WHIP1.38
(2021/1/17追記)
文・東海林諒平
秋吉亮投手をもっとよく知るために。パ・リーグインサイトの過去の記事
・北海道日本ハム秋吉が新天地でキャリアハイ狙う「下からはい上がっていきたい」
直近の2年間は故障に泣いた秋吉投手。新天地で迎えた2019年は過去の実績を振り返らず、プロの世界へ足を踏み入れた時と同じ気持ちで、チームのためにフル回転すると誓った。
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