ブラッシュ選手の一発などで楽天が4連勝。投打が噛み合いカード勝ち越し

パ・リーグ インサイト

2019.5.22(水) 21:27

東北楽天ゴールデンイーグルス・茂木栄五郎選手(C)パーソル パ・リーグTV
東北楽天ゴールデンイーグルス・茂木栄五郎選手(C)パーソル パ・リーグTV

 5月22日、札幌ドームで行われた北海道日本ハムと楽天のカード第2戦は、5対3で楽天が勝利。打線が小刻みに得点を重ね、投手陣が北海道日本ハムの追撃を振り切った。

 先手を取ったのは楽天だった。2回表、北海道日本ハムの先発・有原航平投手に対し、5番・銀次選手の安打で無死1塁とすると、打席には6番・ブラッシュ選手。「とにかく集中して打席に入ったよ」という言葉通り、外角の150キロの直球を迷いなく振り抜くと、打球は右翼席に飛び込む13号2ランとなった。

 これで勢いに乗った楽天打線がたたみかける。4回表、先頭のブラッシュ選手が二塁打を放ち、続く7番・今江年晶選手の内野ゴロで1死3塁とチャンスを拡大すると、8番・辰己涼介選手の犠飛で、楽天がリードを3点に広げた。

 しかし、北海道日本ハムもすぐさま反撃。4回裏、楽天の先発・古川侑利投手に対し、1死1塁から王柏融選手の安打などで満塁のチャンスを作ると、7番・平沼翔太選手が2点適時打を放って1点差に迫る。これだけでは終わらず、1死1,3塁から清水優心選手がセーフティースクイズを決め、同点に追い付いた。

 追い付かれた楽天が再び突き放す。5回表、茂木栄五郎選手が甘く入った変化球をとらえると、大きなアーチを描いた打球はそのまま右翼席中段へ飛び込む勝ち越しの5号ソロに。さらに、続く6回表には2死2塁から再び茂木選手が適時打を放ち、リードを2点に広げた。

 リードを守りたい楽天は早くも継投策を展開。6回裏を青山浩二投手が3者凡退に抑えると、7回裏はブセニッツ投手が150キロを超える力強い直球を軸に無失点。楽天が2点リードのまま試合は終盤へ。

 このままでは終われない北海道日本ハムは8回裏、楽天の4番手・宋家豪投手から4番・中田翔選手の四球と王選手の安打で無死1,2塁とする。さらに、犠打失敗などで2死としながらも、代打・田中賢介選手が四球を選んで満塁とチャンスを拡大。しかし、9番・石井一成選手は三振に倒れ、逆転とはならなかった。

 9回裏は守護神・松井裕樹投手がマウンドに上がる。これに対し、北海道日本ハム打線は連打で1死2,3塁のチャンスを演出するが、ここは松井投手が意地を見せ、無得点で抑えて試合終了。手に汗握る試合は、5対3で楽天が勝利した。

 楽天は、ブラッシュ選手の豪快な先制弾に始まり、中盤には茂木選手の勝ち越しソロと、要所での一発が目立った。欲しい場面で一発が出ることは、打線が好調である証拠だろう。一方、敗れた北海道日本ハムは、一時は同点に追い付くも、後半は打線がチャンスをものにできず。悔しい4連敗となった。

文・吉田貴

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