5月19日、ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテ対楽天のカード最終戦は、10対5で楽天が逆転勝利。先発・福井優也投手が試合を作れず、序盤から点の取り合いとなるも、終盤に浅村栄斗選手、ウィーラー選手の2者連続弾で試合を決め、貯金を復活させた。
鮮やかに先制したのは千葉ロッテだった。1回裏、先頭の荻野貴司選手が中安で出塁し、続く鈴木大地選手が楽天先発・福井優也投手が投じた2球目を高々と打ち上げる。打球は千葉ロッテファンが待ち構える右翼席に飛び込む第4号2ランになり、わずか4球で2対0とリードを得た。
しかし、すぐさま楽天が反撃に出る。2回表1死からブラッシュ選手が四球で出塁すると、今江年晶選手と辰己涼介選手も続き、1死満塁の好機を作る。ここで、今季初のスタメンマスクを被った堀内謙伍選手が、石川歩投手のシンカーをうまく中前へ。「追い込まれていたので、とにかく食らいつきました」と語る値千金の適時打で、2対2の同点に追い付く。さらに茂木栄五郎選手も2点適時二塁打を放ち、4対1と勝ち越しに成功した。
逆転された千葉ロッテは、3回裏のレアード選手の同点2ランと、5回裏の第16号ソロで再逆転し、リードを奪い返すものの、試合の流れを完全に引き寄せることができない。
試合後半、多くの逆転劇を演じてきた楽天打線が強さを見せ付ける。まずは6回表、先頭のウィーラー選手がレフトへの二塁打を放つと、1死1,3塁で今江選手がライト前への同点適時打。さらに7回表には千葉ロッテ・松永昂大投手から、浅村選手、ウィーラー選手が2者連続ホームランを放ち、7対5と再びリードを握った。
9回表には、浅村選手と銀次選手の適時打でダメ押しした楽天。10対5と大きく突き放し、最後は高梨雄平投手が3者凡退に抑えてゲームセット。千葉ロッテと楽天の3連戦最終戦は、楽天が10対5で逆転勝利し、このカードを勝ち越しで終えた。
序盤から点の取り合いとなった一戦だったが、勝利した楽天は先発の福井投手が4回途中4失点で降板するも、中継ぎ5投手が被安打2と好投し、打線も効果的に長打を浴びせた。敗れた千葉ロッテは、初回に先制に成功するも、投手陣が踏ん張り切れず。レアード選手の2打席連発を含む3本塁打は空砲に終わった。
文・須之内海
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