北海道日本ハム有原が152キロ初勝利 3年ぶりVへ秘める思いとは「今年は何とか…」

Full-Count 石川加奈子

2019.4.1(月) 10:53

北海道日本ハム・有原航平※写真提供:Full-Count(写真:石川加奈子)
北海道日本ハム・有原航平※写真提供:Full-Count(写真:石川加奈子)

昨季は右肩の炎症で出遅れて8勝5敗、防御率4.55

■北海道日本ハム 3-1 オリックス(31日・札幌ドーム)

 北海道日本ハムの有原航平投手が31日、本拠地オリックス戦で7回5安打1失点(自責0)と好投。今季初勝利を挙げた。

 2戦連続延長戦にもつれこんだ後の3戦目。「1イニングでも長く投げたいと思っていました」と先発としての責任感を強く抱いてマウンドに上がった。2点リードの7回1死一、二塁のピンチもリリーフを仰ぐことなく、2者連続三振で切り抜けた。

 その姿に栗山英樹監督は「最後にギアを上げてくれた」と目を細めた。木田優夫投手チーフコーチも「苦しいところで力を振り絞ってチームを助けてくれた。こうしなきゃ、これをするんだという意思が持って、投げきれたことが良かった」と褒めちぎった。

 力のある最速152キロの直球を軸に攻め、左打者からは面白いようにチェンジアップで空振りを奪った。機動力を警戒していた福田、西浦の1、2番コンビを内野安打1本に抑え、相手打線を機能させなかった。「基本は真っすぐで行けるところまで行って、今日良かったチェンジアップをうまく使ってくれました」と有原は女房役の石川亮捕手に感謝した。

 今季加入した120勝右腕の金子弌大から様々なことを学んでいる。チェンジアップもその一つ。「金子さんがどういうイメージで投げているのか聞きました。具体的に? そこは秘密です」と詳細については煙に巻いたが、進化の手がかりをつかんだようだ。

 エース候補として期待された昨季は、右肩の炎症で出遅れて8勝5敗、防御率4.55と苦しみ、一時はリリーフへの配置転換も経験した。

 「去年は全然チームに貢献できていないという気持ちがありました。今年は何とかと思っているので、初戦で勝てて良かったです」。そう言ってホッと息をついたのも一瞬だった。「まだ1年間ずっと投げたことがないので、1年間ローテーションで回れるように」と自分に言い聞かせるように力を込めた。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

記事提供:Full-Count

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