【日本ハム】19年目鉄腕・宮西尚生が50歳最年長登板記録のスーパーレジェンドから授かった金言の真意は…コラム中継ぎの流儀2026「勇往邁進」

スポーツ報知

ブルペンで笑顔を見せる宮西尚生

 日本ハムの宮西尚生投手(40)が1日、今年で6年目を迎える連載「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」で、キャンプで臨時コーチを務めた山本昌氏(60)から受けたアドバイスの真意をつづった。今季初実戦登板となった2月22日の広島とのオープン戦(名護)では教えを体現し、1回を完全投球。2月28日の日台野球国際交流試合・味全戦(台北ドーム)では7回に4番手登板し1回無失点。プロ19年目、進化をやめない鉄腕が金言を胸にレジェンドの背中を追う。

 19年目のシーズンがスタートしました。オフは例年に比べ、ランニングの量を落とし、ヒートトレーニングと呼ばれる柔軟性や心肺機能を鍛える全身運動を重点的に行ってきました。正直、「走る本数は足りているのかな」と不安な部分もありましたが、キャンプで計測した体の数値は直近10年でトップクラス。トレーナーにも驚かれるほどで、体重をキープしつつ体脂肪率が4%ほど落ち、筋肉量は大幅に増加していました。投球面でも球速や変化球の回転数などに手応えを感じており、思い切って変えたことが数値に表れたのは一つの成果と言えます。

 順調にキャンプインを迎えられましたが、重要なのはシーズンを通していい状態を維持できるかです。新たな挑戦をする中、50歳まで現役で活躍された山本昌さんに指導を受けたことは、本当に貴重な時間でした。昌さんには主に、40歳を超えてからのコンディションの整え方を質問させていただきました。自分の考えと昌さんの答えは共通点が多く、年齢と比例して落ちてくる柔軟性、可動域を常にキープすることが重要だと教えてもらいました。

 年齢を重ねていく中、ここ数年の調整法は試行錯誤の連続で、チーム最年長ということや、同じ経験をした人が限られているため、周りに聞くこともなかなか難しいのが実情でした。例えるなら一生懸命テスト勉強をして、問題を解いても解答を得られず、「これで本当に合っているのか?」というような状態です。そんな中、昌さんという大先輩であり「お手本」に巡り合えたことで、自分の方向性は間違っていなかったと、「答え合わせ」できたことが何よりの収穫だったと感じています。

 しかし、答えは分かっても答えにたどり着くまでの考え方や練習方法は人それぞれだと考えます。体も違えばそれぞれに長所、短所があり、自分であれば、背骨や肩甲骨周りの柔軟性などが挙げられます。教えていただいたヒントと照らし合わせながら、自分流の「式」を作り上げていかなければなりません。指導していただいたことに対してどれだけ自分流のやり方を見つけられるかを模索していきたいと思っています。

 昌さんからは、岩瀬さんの最多登板記録【注1】、自身の最年長記録【注2】を「絶対抜かせよ」とハッパをかけていただきました。高校生の時、同じトレーニング施設に偶然、昌さんがいらっしゃり、「山本昌さんや!」となったのを今でも鮮明に覚えています。そんな憧れの方に背中を押していただけたのは本当に感激で、意気に感じました。1試合でも1イニングでも先輩方に追いつけるように腕を振りたいと思います。読者の皆さま今シーズンも熱いご声援よろしくお願いします。(宮西 尚生)

【注1】中日でプレーした岩瀬仁紀氏(51)は43歳まで現役を続け、プロ20年間でNPB史上最多の1002試合登板を達成した。

【注2】中日一筋でプロ生活は32年。06年に史上最年長・41歳でノーヒットノーランを達成し、14年に49歳で最年長勝利投手、15年に50歳で最年長登板を果たした。

 ◇宮西 尚生(みやにし・なおき)1985年6月2日、兵庫・尼崎市生まれ。40歳。市尼崎から関学大を経て、2007年大学・社会人ドラフト3巡目で日本ハム入団。16、18、19年に最優秀中継ぎ投手。24年にNPB初の通算400ホールドを達成した。180センチ、81キロ。左投左打。年俸は6500万円。既婚。

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