
オリックスは7日、吉田輝星投手が大阪府内の病院で、右肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)、鏡視下右肘頭骨棘切除術を受けたと発表した。今後は数日間の入院を経て、患部の状態を確認しながらリハビリを行う予定だ。
日本ハムからトレード移籍1年目の昨季は、50登板で自己最多の4勝14ホールドをマーク。シーズン終盤に右肘を疲労骨折し、宮崎キャンプでは復活に向けてブルペン投球などで調整していた。
しかし、状態が上向かなかったことから先月17日に離脱し、同18日に大阪府内の病院で精密検査。右肘内側側副じん帯の機能不全、遠位部骨片剥離(はくり)と診断されていた。
20日には自身のSNSにて、復帰までに一般的に1年以上を要するトミー・ジョン手術を受けることを発表。「今オフはリハビリをしながらのオフシーズンでしたが体の仕上がりが過去一で、球速を抑えてピッチングしている時の仕上がりも今まで最高でした。肘さえ治れば去年よりいいピッチングができる自信があっただけにキャンプ中たくさんのプレゼントや応援の言葉をかけてくださったファンの皆さんにはほんとに申し訳ない気持ちです」と悔しさをにじませつつ「リハビリをやり抜いてパワーアップして絶対帰ってきます」と力強く宣言していた。
同日、スポーツ報知の取材には「投手として成長できる可能性を見ている。常に150キロ、それ以上投げられるように、頑張りたいと思っています」と答えていた吉田。同じ救援右腕では宇田川も近日中に同手術を受ける予定で、実績のある山岡も活動を自粛している。本人、チームにとって痛い離脱となるが、ひと回り大きくなった姿でマウンドに帰ってくる。