西武が西口文也２軍監督に来季の新監督就任を要請する方針を固めたことが２３日、わかった。

　西武は松井監督が成績不振の責任を取って５月に休養。渡辺ＧＭが監督代行を兼任してチームの立て直しを図ったがトレードなどの策が奏功せず、３年ぶりの最下位が決定。球団では来季の再建へ向けて新監督の人選を進め、西口２軍監督に要請する方針を固めた。

　西口２軍監督は現役時代、２１年に渡り西武一筋でプレー。キレのある速球、スライダーを武器に通算１８２勝を挙げ９７年、９８年には最多勝をマークしてリーグ連覇に貢献するなど、エースとして君臨してきた。引退後は１軍投手コーチなどを歴任し、２２年から２軍監督に就任。近年のチーム事情を熟知しており、再建へうってつけの存在ともいえる。

　６月の西武ＨＤ株主総会で後藤オーナーが「編成、育成といろいろな課題があります。これからライオンズの改革をもう１回しっかりやって、かつての常勝軍団をしっかり取り戻す改革を先頭に立って進めてまいりたいと思います」と語っているが今後、西口２軍監督に就任を要請した上で体制の刷新を進めていく。

　◆西口　文也（にしぐち・ふみや）１９７２年９月２６日、和歌山県生まれ、５１歳。県和歌山商から立正大へ進み、９４年ドラフト３位で西武入団。９６年から７年連続で２ケタ勝利を記録し、９７年、９８年には最多勝を獲得してリーグ連覇に貢献。沢村賞を１度、獲得した。４３６試合に登板し１８２勝１１８敗６セーブ、防御率３。７３。１８２センチ、７７キロ。右投右打。

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