西武は６日、内海哲也ファーム投手コーチと来季の契約を締結せず、退団すると発表した。古巣の巨人が投手コーチとして招へいを検討しており、復帰することになりそうだ。

　内海氏は福井・敦賀気比から東京ガスを経て０３年のドラフト自由獲得枠で巨人に入団。１１、１２年には２年連続で最多勝を獲得するなど、長年エースとして活躍した。１８年１２月に炭谷銀仁朗（現楽天）の人的補償として西武に移籍。投手兼任コーチとしてプレーした２２年シーズン限りで現役を引退した。今季はファーム投手コーチに就任し、若手の育成に努めていた。

　巨人の新監督に就任する阿部ヘッド兼バッテリーコーチとは、現役時代の１２年に最優秀バッテリー賞を獲得するなど、長年バッテリーを組んだ間柄。巨人の投手陣は今季リーグ５位の防御率３・３９に終わっただけに、投手陣の立て直しが急務。現役時代は通算１３５勝（１０４敗）を挙げ、後輩に助言を送るなど面倒見が良かっただけに、今季１２勝を挙げた戸郷、初の２ケタ勝利を達成した山崎伊、８月下旬から５勝を挙げた赤星ら、若手が育ちつつある中、内海氏の巨人復帰が実現すれば心強い。

　◆内海　哲也（うつみ・てつや）１９８２年４月２９日、京都府生まれ。４１歳。福井・敦賀気比高から東京ガスを経て、２００３年のドラフト自由獲得枠で巨人に入団。１８年に炭谷のＦＡ移籍に伴う人的補償で西武に移籍し、２２年限りで引退。日本代表としては０９、１３年のＷＢＣに出場している。プロ通算１３５勝１０４敗、防御率３．２４。１８６センチ、９０キロ。左投左打。

関連ニュース

・【西武】山川穂高、妻の支えに感謝「こんな僕でも優しくしてくれた」不祥事話し「叱られました」…復帰への思い語る
・【西武】ブルックス・クリスキー投手が４日に米国へ帰国と発表　来季も残留の見通し
・【西武】山川穂高が謝罪　ＦＡ行使には「松井監督にまず僕がやったことを謝罪してから考えていかないと」
・【西武】山川穂高がみやざきフェニックス・リーグ参加決定で会見　「僕の至らなさが全ての原因。申し訳ないです」と謝罪
・【西武】９日開幕の「みやざきフェニックス・リーグ」メンバー発表　山川穂高らが参加