日本ハム“次の塁”の意識が裏目に…柳田に阻まれた三進に笘篠氏「状況判断が大事」

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2023.7.7(金) 07:34

日本ハム・新庄監督 (C)Kyodo News

◆ 「先の塁を狙おうとする姿勢は無くしてはいけない」

 日本ハムは6日、敵地でのソフトバンク戦に3-4で敗戦。首位チームを相手に食らいついたが、このカードの3連戦は1勝2敗で負け越しとなった。

 解説陣が注目したのが、日本ハムの“積極走塁”について。前日の試合でも松本剛の適時打の間に一塁から三塁を狙った清宮幸太郎がアウトになるシーンがあったが、この試合でも積極的な姿勢が裏目に出る場面があった。

 0-0で迎えた3回表、江越大賀が安打と盗塁で無死二塁のチャンスを作ると、四球を挟んで無死一・二塁から石井一成が右飛。二塁走者の江越はタッチアップで三塁を狙うも、右翼手・柳田悠岐の好返球でタッチアウトとなってしまった。


 結果的に併殺となり、無死一二塁が二死一塁へ。その後また二死二・三塁とチャンスを作りながら、最後も柳田の好守に阻まれて先制点を挙げることができなかった。

 この江越の走塁については、6日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の笘篠賢治氏も「昨季から新庄監督はどんどん次の塁を狙わせる野球をしていて、先の塁を狙おうとする姿勢については無くしてはいけないと思っています」とコメント。

 そのうえで、「ただし、状況判断は大事になってきます」と強調。「タッチアウトになった場面も、ライトの柳田が後ろから助走をつけながら捕球できているので、セーフになるのは難しい打球だったと思います。その辺りの判断がこれからも大事になってくると思います」と語り、場面や打線との兼ね合いも考えながら判断をしていくべきだと解説した。


 それでも、この試合でも終盤で一時は同点に追いつき、9回も同点のチャンスを作るなど最後の最後まで粘り強く戦い抜いた。

 解説者の野村弘樹氏も「間違いなく力がついてきているので、まだまだ波乱を起こしてくれる気がします」とし、パ・リーグの今後を盛り上げる存在として期待を寄せた。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』



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