【西武】蛭間拓哉「まさか」 早大先輩・早川隆久との初対決でプロ1号先制V3ラン

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2023.6.26(月) 05:55

2回2死一、二塁、右越えにプロ初本塁打となる先制3ランを放った蛭間(カメラ・池内 雅彦)

◆パ・リーグ 楽天2―5西武(25日・楽天モバイル)

 思い切り振り抜いたバットの先に、放物線が描かれていった。2回2死一、二塁。西武のドラフト1位・蛭間拓哉(22)は高めの146キロ速球を強振。打球は右翼ポール際へ舞い降りた。先制の3ランはプロ初本塁打。「こんなに早く打てるとは思っていませんでした」。日焼けした笑顔から白い歯がのぞいた。

 記念の一発は特別な人から放った。「まさか、早川さんから打てるとは…」。早大時代、2学年上の左腕と練習のシート打撃で対した際には「コテンパンにやられました。一回も打てませんでした」と振り返るが、プロ初対戦で成長した姿を見せることができた。「“早川さんのように活躍できるように”と思ってプロに入った。こうやって対戦できてうれしく思います」と声を弾ませた。

 外野のレギュラーと期待されキャンプ、オープン戦と1軍に同行していたが、開幕1軍を逃した。「結果を出さなきゃと余裕がありませんでした」。打撃フォームを崩して速球に差し込まれることが多くなったが、2軍で課題を改善した。「徐々に真っすぐを強くはじき返せたり、引っ張れるようになってきました」。早大・小宮山監督からは「チャンスをモノにしろ」と激励の連絡を受け、イースタン・リーグ3位(24日現在)の打率2割9分7厘をマークしてリーグ戦再開時の初昇格を勝ち取った。

 低迷していたチームも、蛭間の昇格後の3連勝を含め4連勝。「これからも貢献できるように頑張ります」。小学生時はライオンズジュニアでプレーした生粋の西武人が、全力疾走でチームを引っ張っていく。(秋本 正己)

 ◆蛭間拓哉(ひるま・たくや)アラカルト

 ▽生まれ・サイズ 2000年9月8日 群馬・桐生市生まれ 22歳。177センチ、87キロ。左投左打

 ▽高校時代 浦和学院では1年春からベンチ入りし、3年夏は現在のチームメートでもあるエースの渡辺とともに甲子園8強。高校日本代表にも選ばれた

 ▽大学時代 早大で2年春からレギュラーに定着。4年時に大学日本代表に選出された。昨年のドラフト1位で西武入り

 ▽西武っ子 桐生市立相生小6年時、西武のジュニアチーム入りし、ライオンズのユニホームを着て2012年のNPB12球団ジュニアトーナメントに出場

 ▽郷土愛 出身地の群馬県のマスコット「ぐんまちゃん」を持って入寮。「群馬もぐんまちゃんも大好きなので」

 ▽サウナ党 大のサウナ好きで、寮にあるサウナをよく利用する。「整う瞬間が好き」

 ◆早川と蛭間の早大時代 早川が早大の主将だった4年秋のリーグ戦慶大1回戦(20年11月7日)で9回1失点と好投すると、8番・中堅で先発した2年生の蛭間が7回、決勝2ランを放ち3―1で勝利。翌日の2回戦では1点を追う9回2死一塁、中越えに逆転2ランを放ち、その裏を早川が締めて10季ぶり46度目の優勝を決めた。

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