楽天・則本昂大投手（３２）が今季２勝目を懸けて臨む２０日のロッテ戦（楽天モバイル）に向けての意気込みを示した。先発予定だった１９日の同カード初戦が雨天中止になったことを受けてスライド登板が決まり「自分のやれることをやるだけです」と静かに闘志を燃やした。

　２０代の若手の奮闘が発奮材料になっている。６日の西武戦（ベルーナＤ）では滝中が９回１死まで無安打無得点を継続する好投で、自身よりも一足早く２勝目をつかんだ。「ノーヒットノーランしたら、いいワインをあげようかなと思ってたんですけど。すごいなと思います。９回までいけることがなかなかないので、滝中もそうですし、早川にも刺激もらってるので、もちろん藤平も。若い選手が少しずつ出てきてるんで、刺激をもらいながら“おじさん”は頑張りたい」と冗談交じりに己を奮い立たせた。

　２２年９月２７日のオリックス戦（京セラＤ）以来、今季初の「完投」も視野に入れる。「試合展開にもよるんですけど、前回の登板（１１日のオリックス戦＝７回３失点）は完投、完封しないといけない状況、試合の流れではあった。いける時は先発が長いイニングを投げられるようにしたい」。投手陣のリーダーが有言実行の快投を披露する。（長井　毅）

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