【ソフトバンク】近藤健介、侍の僚友・日本ハム伊藤大海から決勝2号 移籍後初の本拠アーチで古巣に恩返し

スポーツ報知

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2023.4.13(木) 05:35

5回2死、勝ち越しとなる右越えソロ本塁打を放った近藤健介(カメラ・渡辺 了文)

◆パ・リーグ ソフトバンク5―2日本ハム(12日・福岡ペイペイドーム)

 侍の不敗神話を侍が止めた。WBCで2番打者として世界一の立役者となったソフトバンク・近藤健介外野手(29)が万能リリーバーとして世界一に貢献した日本ハム・伊藤から決勝の2号ソロ。前日11日までNPBの侍ジャパン先発組は8登板で7勝0敗だったが、元チームメートの一発で無敗がストップした。

  研ぎ澄まされた“刀”を振り抜いた。1―1の5回2死。日本ハムからFA加入の近藤は、昨季までの同僚で侍ジャパンでも共闘した伊藤の151キロ直球を捉えた。「『スローカーブ投げます』と言ってたんですけどね(笑い)」。右中間テラス席に着弾する6試合ぶりの2号決勝ソロ。移籍後の本拠地初アーチは痛烈な恩返しとなった。

 7回2死二塁でも伊藤から左翼線に適時二塁打。2安打2打点と“侍対決”に完勝した。これまでは11本塁打、69打点が自己最多だが、今季は29本塁打、143打点ペースと持ち前の出塁率の高さに加え、進化した姿も見せている。

 日の丸の経験が財産になっている。21年の東京五輪では「みんなの打撃を見て、ちょっとこのままでは違うかな、と」と決意。体全体を使い、強打を心掛けてきた。今年のWBC期間中は大谷(エンゼルス)と打撃やトレーニングについて意見交換。「規格外すぎて参考にならない」と笑いながらも「(筋肉の)ストレッチがかかった(伸び切った)ところでも力が出るようにと言っていたので、いいなと思って。自分の力が入る範囲を広げていきたい」と、同じウェート方法を取り入れた。今なお、変化を恐れない強さがある。

 チームは今季2度目の3連勝で同最多の貯金6。開幕10試合を8勝2敗で終えた。7回途中でKOした伊藤から、5打点のうち4打点を甲斐、近藤、周東の侍トリオが挙げた。「相手には嫌(な打線)だと思います。どこからでも点が取れる」と藤本監督。“世界一パワー”で日本一も奪い返す。(中村 晃大)

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