【オリックス】ヤクルトと激闘の連続「しびれた」「絶対に終わらせない」…胸アツ談話で振り返る21年日本S

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2022.10.21(金) 06:10

昨年の日本シリーズ第1戦でサヨナラ打を放った吉田正尚

 2年連続でオリックスとヤクルトとの顔合わせになった日本シリーズは22日、セ・リーグチーム本拠地の神宮球場で開幕する。昨年は4勝2敗でヤクルトが制したが、5試合が1点差、残る1試合は2点差とすべて競り合った展開に、ファンならずとも興味を引くシリーズとなった。オリックスはイチローらを擁した1996年以来の日本一には届かなかったが、各試合後のコメントから激戦を振り返る。さあ、今年はどんなドラマが起きるか―。

【第1戦 〇オリックス4×-3ヤクルト】(11月20日・京セラD)

 吉田正(9回2点差を追いつき、なおも無死一、二塁でサヨナラ打)「しびれた。正直、あんまり覚えてない。僕もファンも興奮して寝られるか心配ですけど、しっかり寝て、また明日頑張ります」

 宗(9回無死満塁から同点2点打)「自分でも信じられない。終盤で1―3になって痛いなと思っていたけど、全員が最後まで諦めずに戦った。この勝利はめちゃくちゃデカい」

 中嶋監督「すごかった、としか…。なかなかない、サヨナラ。選手が諦めなかったことが、勝ちにつながった」

【第2戦 ●オリックス0-2ヤクルト】(21日・京セラD)

 宮城(7回2/3を5安打1失点、112球の粘投)「全体的にはいい感覚で投げられた。しっかり打たれたので、そこは修正してもっときっちり投げたい」

 中嶋監督「そんな簡単に終わるわけはないんで、それが日本シリーズだと思います。この1敗は1敗として、しっかり受け止めて、バッター陣は何とかやり返してほしい。投手陣も悔しい思いしたヤツもいると思うので、何とかひとつ取りに行きます」

【第3戦 ヤクルト5-4●オリックス】(23日・東京D)

 吉田正(骨折した右手首は万全ではないが、9月3日以来の左翼守備。7回には一時勝ち越しの二塁打)「泥臭くというか、何でもいいんで点が入ればと思っていました」

 中嶋監督(黒星先行も打線の粘りを評価)「何とかつなごう、という気持ちだけはしっかり出ている」

【第4戦 ヤクルト2-1●オリックス】(24日・東京D)

 山崎颯(先発で5回1失点も打線の援護なし)「何とか粘って、守備に助けてもらって、という感じ。流れをこっちに引き込む投球ができなかったのが、悔しい」

 中嶋監督(王手をかけられ)「もう、そのまんまじゃないですか。あと一個、負けたら終わりなんで。全力でやるだけ」

【第5戦 ヤクルト5-6〇オリックス】(25日・東京D)

 ジョーンズ(9回に代打で決勝アーチ)「サイコウ! 自分のようなベテランは、これが(キャリア)最後(の試合)になるかもしれない。絶対に終わらせないという気持ちだった」

 太田(高卒3年目が同点の7回に一時勝ち越しの適時三塁打)「走者をかえすこと、後ろにつなぐことを考えて打席に入りました。打った感触も良かったですし、打球が抜けてくれてうれしかった」

 中嶋監督(ジョーンズ弾に)「ベンチが沈んでいる中、一発で変えてくれる選手。本当に頼もしい」

【第6戦 ●オリックス1-2ヤクルト=延長12回=】(27日・ほっともっと神戸)

 山本(9回1失点11奪三振の好投も勝利には結びつかず)「最後にこういうパフォーマンスができたのは、自分のレベルアップを感じられた。負けたけど、出し切れた。真剣勝負を楽しめた」

 能見(投手コーチ兼任の42歳左腕。延長11回から登板し、4番・村上を左飛に)「自分のできること、というのを頭に入れて。うまく打ち取れたので良かった」

 中嶋監督「結果として受け止めるしかない。全部、監督の責任。もうちょっとできたのかなと思う。発展途上のチーム。まだまだレベルアップできる」

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