安藤統男氏、絶好調のソフトバンク・柳田悠岐は“けがの功名”で構え◎ 最終Sはオリックスと立場逆転

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2022.10.10(月) 07:00

3回2死満塁、柳田悠岐が先制となる右越え満塁本塁打を放つ(投手・今井達也)(カメラ・渡辺 了文)

 絶好調の柳田は、構えがいい。スッと立つことができている。シーズン終盤からそんな感じはあったが、とくに今は「けがの功名」かもしれない。(9月30日の楽天戦で)痛めた首を伸ばすようにしている。そのため、真っすぐ、静かに立って、体全体から力みが抜けている。満塁本塁打は低めの変化球。泳がされそうになりつつも、構えから力が入っていない分、体が前に突っ込まず、タメて打つことができた。

 ソフトバンクは、優勝を逃したショックを危惧していたが、むしろ、悔しさをバネにできていると感じた。両軍最終戦だった2日は、オリックスが無欲で勝利し、ソフトバンクが重圧に負けた。CS最終ステージは立場が逆になる。優勝アドバンテージ1勝は大きいが、ソフトバンクが攻め、オリックスを受け身に回せば、いい勝負になる。

 気がかりな点を挙げると、セットアッパーの藤井。8回、6点リードがありながら、制球がバラつき、フォークも落ちていなかった。1日に西武・山川にサヨナラ本塁打を打たれた精神的な影響か、状態の問題なのか。藤井の投球が最終Sのポイントの一つになりそうだ。(スポーツ報知評論家・安藤 統男)

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