ソフトバンク・栗原が3戦連続V打で決めた 開幕出遅れ4月中旬復帰も7月離脱 「監督のひと言で覚悟が決まった」

スポーツ報知

2025.9.27(土) 23:29

5回1死一、二塁、栗原が右中間に勝ち越しの2点二塁打を放つ(投手・高橋=カメラ・岩田 大補)

◆パ・リーグ 西武1―4ソフトバンク(27日・ベルーナドーム)

 ソフトバンク・栗原陵矢内野手(29)が、3試合連続の決勝打で「打」の主役をさらった。今季は度重なる離脱もあったが、小久保監督からの「9月においしいところを持っていけ」というメッセージに奮起。

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 「おいしいところ」を全部さらった。小久保監督との約束通り、文句なしで9月の主役。栗原がゆっくり、力強くガッツポーズを決めた。「迷惑をかけたので。最後にグラウンドに立てて、うれしいです」と3試合連続の決勝打。同点の5回1死一、二塁で、甘くなったフォークを右中間へ。フェンス直撃の勝ち越し2点二塁打で“V打点”をゲットした。

 オープン戦で右脇腹を痛め、開幕に出遅れた。4月中旬に復帰後も打率2割前後と悩んだまま、7月3日に再び右脇腹痛で離脱。リハビリ中に小久保監督から「9月においしいところを持っていくイメージをしておけ」と連絡があった。8月29日に復帰すると、9月は21試合で打率3割8分8厘、16打点と大暴れだ。「監督のひと言で覚悟が決まった。本当にありがたいです」。前半の離脱時も節目でメッセージをくれた指揮官の期待に見事に応えた。

 復帰が迫った8月下旬の2軍戦で自打球。右膝に激痛が走った。「痛くても、やります」と即答。腫れたまま、打撃も本調子とはいえない状態で1軍に合流した。「技術じゃなく、もう気持ち」と語る一方、舞台裏で、もがいた。試合直後に連日の打ち込み。“メジャー通”らしく、フィリーズ・シュワバーの打撃などからもヒントを得て、感覚をつかんだ。

 9月に限らず、帰宅は最後になることがほとんどだ。「甲斐拓也を見習わないと」。昨季までは、巨人に移籍した元同僚の代名詞だった“夜勤”を継承。深夜まで野球と向き合った。17~20年の4年連続日本一の常勝時代に頭角を現し、レギュラーに駆け上がった29歳。球団が掲げる10連覇への道に必ず名を残す存在だ。(安藤 理)

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