金子千尋のちょっといい話…最後燃え尽きる場所を「1軍」に求めていた

スポーツ報知

金子千尋

 日本ハムを自由契約となった金子千尋投手(39)が23日、札幌市内で会見を行い、スポーツ報知の既報通り、現役引退を発表した。18年間の感謝を口にした通算130勝右腕は、今後は日本ハムで「特命コーチ」となり、来年米国へコーチ留学することも明かした。多くの実績を残してきた男が、後進育成への道を歩んでいく。

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 金子のいろんな思いが聞けたのは、まだ自主練習に励んでいた11月のある日だった。「自分の気持ちの中で、けじめがつけられるマウンド。それが1軍で1試合でもあれば、もう引退していたかもしれません」。最後に燃え尽きる場所を「1軍」に求めていた。

 オリックス時代の10年に初の最多勝。200投球回をクリアしたのも初めてだった。「先発の柱となるべき人間が、どう振る舞い、投げるべきかを教わりました」。エースへの階段を駆け上がるスタート地点。直接の会話は少なかったが、岡田監督(当時)の指導が確かな支えになってきた。

 最も去就が注目された14年オフも時効だろう。「手の届くところにはありました。右肘のことさえなければ」と振り返ったのが米大リーグ挑戦の夢。残留したオリックスへの思いにも触れ「負けたチームに移籍すると思いましたか?」と穏やかな笑みを浮かべた。同年はソフトバンクと激闘を演じ、シーズン2位。いつも闘争心を秘めていた。

 揚げ物を避ける。白いものは食べない。シーズン中の自己管理も厳しかった。自在に変えてきた髪色にも少し、白いものが目立つようになってきた39歳。「あの時、僕を拾っていただいて…」と感謝する日本ハムに、たっぷりと恩返しをしてほしい。(オリックス担当・長田 亨)

記事提供:スポーツ報知(別ウィンドウで開く)

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