
◆パ・リーグ オリックス2―0日本ハム(5日・京セラドーム大阪)
オリックス・九里が4年ぶり2度目の2ケタ勝利を記録した。初回以外は毎回走者を背負いながらも、6回4安打無失点で試合をつくり、セ(広島)からパへFA移籍した初年度では3人目となるクリア。「僕一人の力で勝っているとは思わないし、本当にいろんな人に感謝の気持ちがある」と感慨深げだ。
1日に誕生日を迎え、34歳初登板で挙げた記念星。「自分がいい投手だと思ったことはない」と、現状維持を好まない性格が右腕を支えている。あらゆる練習法に関心を持ち、最近はフォーム矯正のハンドボール投げをメニューに追加した。変化を恐れることよりも「後悔しないように挑戦することが大事」。飽くなき向上心で歩みを止めず、キャリアハイの13勝超えも視界に捉えた。
オリックスの投手陣では最速で規定投球回に到達し、自身は京セラD5連勝で、チームの3連敗をストップ。「『行け』といわれたところで投げるだけ。また次の試合に向けてしっかりと準備をしたい」。シーズン最終盤、タフネスの真骨頂を発揮する。(南部 俊太)
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