
◆パ・リーグ ロッテ3ー8オリックス(11日・ZOZOマリンスタジアム)
オリックス・来田涼斗外野手(23)は、持ち味のフルスイングを貫いた。両軍無得点の2回1死一、三塁で右越えに1号3ラン。ロッテ・ロングのスライダーを完璧に捉えると、4点リードの4回は無死一塁で右中間に2号2ランを運んだ。「自分の間で入れたことが一番よかった」。プロ入り初となった1試合2発と5打点の勢いそのままに、9回には左越え二塁打。敵地で強烈な存在感を見せた。
プロでは25年までの5年間で6本塁打。「走り打ちをやめて、スイングをしてから走ろう」とある日、川島打撃コーチから声を掛けられた。「若いし、なんとかしたいという気持ちでそうなっている可能性もあるけどもったいない」と、裏にあったのは同コーチの親心。自らの強みを思い出すきっかけとなった。お気に入りの歌手「Mrs.GREEN APPLE」の楽曲にちなみ、グラブには「ケセラセラ」と刺しゅう。「『なるようになる』という意味が込められているので」と大切にする言葉だ。
兵庫・明石商時代には、3度の甲子園を経験。2年センバツの準々決勝・智弁和歌山戦では初回先頭打者アーチとサヨナラ弾の離れ業をやってのけた。12日に淡路三原との兵庫大会初戦(2回戦)を迎える母校には「決勝までは勝手に行ってくれると思います」とエールを送った。自身はチームの4位再浮上に貢献。真夏の大暴れを、完全覚醒につなげる。(南部 俊太)