
WBC日本代表の日本ハム・伊藤大海投手(25)が8日、名護キャンプで“魔球”を解禁した。ブルペンで38球を投げたが、計測不能の超スローカーブも試運転した。
伊藤が上空を見つめた。ブルペン捕手に「(天井に)当たったらすみません」と告げた16球目は、山なりの超スローカーブ。そこから4連投し、審判の右手が上がった最後の球で満足げな笑みを浮かべた。「直球でストライクを取るより、絶対に難しい。誰よりもそこはこだわっている」と感触を確かめた。
昨年の球宴で広島・坂倉と中日・ビシエドを外野フライに抑え、公式戦でも披露した魔球が“国際デビュー”する可能性を示唆した。WBCに向け「向こう(MLB)の試合を見ていると、そういうボールに苦戦する選手って多くいる」。直球に強い外国人打者には有効と判断。低めへの制球を前提に「一つの見せ球として使うのは大いにあり得る。ひらめいたタイミングでいくかも」と明かした。
9日の韓国・サムスン戦(名護)で今季初実戦に臨み、WBC球で1イニングを投げる予定だ。今キャンプ4度目のブルペン投球を終え「戦いが始まっているという気持ちを持って。ただの調整登板という感覚は一切ない」。遅球を操る右腕が、ハイペース調整の成果を見せる。(内田 拓希)