
◆日本生命セ・パ交流戦 2025 西武4―2阪神(10日・ベルーナドーム)
燃える男だ。2点差を追いついた直後の8回1死満塁。西武・山村崇嘉内野手(22)は「チャンスになると燃えるんです。より集中します」。桐敷の投じたツーシームを振り抜くと打球は一、二塁間を破り、今季初打点となる決勝適時打になった。お立ち台で「緊張したっすね。本拠地でのヒーローインタビューは初めてなので」と照れた。
東海大相模から入団5年目の左打ち内野手は昨季、4番を務めた。打撃センスを買われていたが、今季の1軍昇格は3日。「悔しい思いと活躍するという思いでした。1軍の中継を見ながらご飯を食べていました」。そのうっぷんを晴らすことができた。15試合連続無失点中だった桐敷に、今季初黒星をつけた。
阪神は今季、7回終了時リードなら無敗だった。強力救援陣から一挙4点を奪った8回。先頭打者の西川の中前打が逆転劇の合図になった。この日が26歳の誕生日。「しっかり塁に出ることだけを考えていました」と役目を果たすと、ネビンの適時二塁打で1点差に迫り、1死満塁で源田が打席に立った。「ホームの雰囲気って、なんかいけるぞってなるんですよね」。ファンの声援も力にして三遊間へ同点適時打。山村の勝ち越し打につなげた。
連敗は4でストップ。西口監督は「もう一回気を引き締めて」と話していたが、選手は最後まで諦めない姿勢を見せた。「今日勝てたのは大きい。こういう試合を一個一個取れていければ強くなれると思う」と源田。今後の戦いへ、ターニングポイントになる1勝になった。(秋本 正己)
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